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農家のお客様ってだれ?

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナの山下です。

今回は「農家のお客様ってだれ?」ついて。

これから農家が生き残る方法は一つしかないと思っています。

その方法とは、お客様と「密接につながる」こと。

そこで最近のセミナーでは

「あなたのお客様はだれですか?」って話を各地でさせていただいております。

基本的にフツーの農家はお客さんを意識していません。

今日、種を撒いている農家さんに

「あのー、お尋ねしますが、誰のために種をまいているんですか?」

って聞いてみてください。

「あ?、そんな奴おらん!」って答えが返って来るはずです。

中には

「消費者のためだよ」ってお答えになる方もいるかもしれません。

しかし、消費者のためって、誰のことです?って尋ねても答えられない。

結局、「だれのため」ってのが、ないままに自己都合で種を撒いているんです。

一般社会において、お客様を意識していない業態はかなり厳しい状況にあります。

今の社会では

商売されている方、小売り、サービス業などでお客様をないがしろしているお店は

すぐにつぶれてしまいます。

また町工場や工務店、小さな建設会社でも元請け先様というお客様の要望に応えることができなければやがて仕事は回ってこなくなります。

最近では銀行でもお客様サービスに一生懸命ですし、市役所などの自治体も住民サービスを徹底しています。

更に、最近では病院も患者さんを「お客様として手厚いサービスをしましょう」って方針になっています。

つまり、

今や、日本は、すべてお客様サービス国家なんです。

ところが、農業業界はどうでしょう?

全国の農家200万人がどれだけお客様を意識しているでしょう。

そのうち半分の農家は自給的農家ですので自社消費中心ですからよいとしても

半分の農家は販売農家です。

つまり、

今の現状は、お客様を全く意識せず農業をやっている農家が多いのが実情のようです。

これまで、世の中、社会の人々は、普段から口にしている農産物は、

「農家の方が、私たちのために一生懸命に作ってくれてるって、思っていました」

ところが最近、これまで一般消費者だったフツーの人が農業を始めたり、企業が農業参入したりし始めて、気が付いたのです。

「あれ?農家の人ッて、お客様のために作ってくれてるんじゃなかったんだ?」ってことに。

例えば、青果業者さんが、ある農家さんにこのようにお願いします。

「12月に白菜が3t欲しいって言われているんで、作ってくれませんか?」

でも、

「この白菜は市場に出荷するからダメだ!」って断られます。

もしくは、「私はキャベツを生産しているから、白菜は作らん!」って

かたくなに、これまでの自分のスタイルを変えようとしないのです。

一般的な社会、企業では顧客満足度を上げるために

お客様の声を吸い上げて、お客様に寄り添ったサービスをするために

必死になっています。

なぜなら、お客様にそっぽ向かれたら生き残れないことに気づいているからです。

同様に農業もこれからはお客様にそっぽ向かれたら生き残れなくなります。

こんな話をしていると、

「農家はお客様のことなんて考えなくてもいいモノ作れば売れるから大丈夫だ」っておっしゃる方もたくさんいらっしゃます。

しかし、果たしてそうでしょうか?

ここからは私の見解ですが、

これから農産物は売れなくなるって予測しています。

理由は農産物が余っているから。

日本は自給率39%って話が先走り、あたかも農産物が足りていないって話がクローズアップされますが、食べ物は余っていて、食品の1/3は捨てられています。

最近では食品ロス法ってのが成立して食品ロスを半分に減らしましょうってのが始まったくらいです。

それでも台風や水害などでどこかの産地が被害を受ければ品薄になって市場価格は高騰し

生き残った産地は潤ってきました。

ところが最近は、その傾向もなくなりました。背景には国内で品薄になりそうな時には

海外から輸入されるようになったからです。

つまり、農産物が売れなくなるっていうのは農産物を仕入れる側が特定のところからしか仕入れなくなるという意味です。

ですから、これから農家は仕入れる側から特定のところとして指定されなければ生き残れなくなるって言うことなんです。

なんか言い回しが難しくなっちゃいましたが、

要は「仕入れ先」と「納入先」が蜜につながる時代になったってことです。

だから生産供給する農家も

むやみやたらに自己都合で生産していても、仕入れ先と繋がっていなければその農産物は行き場失うようになるってことなんです。

ではどうすれば良いのか。ってことなんですが、

農協に出荷している農家は農協がお客様です

農協のお客様は市場、青果業者です。

市場青果業者は小売、中食外食加工業者がお客様です、小売り外食中食加工業者は

一般消費者がお客様です。

そう、農協出荷されている農家さんは結局農協がお客様窓口なんです。

だから、農協がしっかりと次のお客様と繋がりを密接にできるように

農協と密接につながるんです。

一方、

農協を介さずに卸売場に出荷されている方はお卸売市場がお客様です

どうすればその卸売市場が次のお客様に喜ばれるかを卸売市場と一緒に考えるのです。

農協、市場を介さずにダイレクトに青果業者に卸している方はわかりやすいですよね。

その納品先がお客様ですので、しっかりとそのお客様の要望にこたえることができるようにしましょう。

中には大きな農業法人と連携して農業法人に出荷している農家さんもいらっしゃいます。

この場合は納品している農業法人がお客様になりますよね。ですからその農業法人と密接につながることが大事です。

このように、お客様とは農産物を納品(出荷)している先になります。

結局のところ、その納品(出荷)先からおカネをいただいていますので、その納品先がその先のお客様と密接につながってもらわないとおカネは自分のところに流れては来ません。

つまり、これからの農業は自分のところにしっかりとおカネが流れてくる農家しか、

生き残れないのです。

ちなみに、最近は農協や市場や青果業者や小売り業者を介さずにいきなり消費者の人と

繋がって農産物を販売するダイレクトマーケティングをやっている農家が増えてきました。

これら農家はスモール農業といって自分のファンを作ってそのファンの人達に農産物や、商品、サービスを買っていただく仕組みを作っています。

ある意味これから生き残る農家としては最強の農業経営パターンです。

今回は「農家のお客様はだれ?」というテーマで書かせていただきました。

私がサポートしている農家さんや、農業参入した企業など

最初に教えるのが「あなたのお客様は誰?ですか」です。

この「お客様」が明確になった農家、農業企業は農業経営が飛躍的に改善しています。

そのくらい、「お客様を意識する」ということは農業経営する上で重要なのことなのです。

もし、あなたの周りで

農業経営で困っている方がいらっしゃったら是非教えてあげてくださいね。

「あなたのお客さんは誰ですか?」って

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農業界は幕末なんだ!

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下です。

 

なぜ?、どうして。何だこりゃ?って

 

一番多いのが、一般企業から新規に農業参入したり、

サラリーマンだった方が新規農業者として就農したりすると、

自分がこれまで正しいって思っていた価値観と

農家・農村・農業・農協が持っている価値観があまりにも違いすぎて、

 

あれ?間違っているのは俺の方?って

 

迷いに迷ってノイローゼぎみになる人まで出てくる程の

ギャップがあるってことがよくあります。

 

そこで農家・農村、農業関係者が、なぜ?

一般社会の世の中の人と違うのか?ってことを

今回、解説いたします。

 

そこで、いきなり答えなんですが、

 

 

ズバリ、今の農業界は幕末なんだってことなんです。

この、農業は幕末なんだってことが分かると

 

あ、そうか、だからなんだねって

農業界の不思議が理解できると思います。

 

また、今農業が幕末であるってことが分かると、

これから農業で何をすれば成功できるかもわかるんです。

では早速始めていきましょう

※かなり強引にこじつけていますので、あらかじめご了承下さい

 

1、鎖国解禁

まず、幕末と言えば

徳川幕府が討幕されて大政奉還された頃ですよね。

 

これを今の農業に例えると

徳川幕府は農協(JA)見たいなもんです。

 

この将軍は全農、全中って大きな力をもって全国都道府県の農協を牛耳っているのです

 

ね、まるで徳川幕府でしょ。

 

農家農民は何かしらこの幕府の組合に入って農業を営んでいるんです。

全国の武士は徳川幕府に属していたみたいに。

 

最近ではにわかに、この幕府を倒そうって動きがいろんなところで起きているんですが、

農協はそう簡単に倒れません。

 

理由は二つ

ひとつは莫大なおカネを持っているから。

もう一つは大票田を持っているから。

ここでは深く掘り下げませんが、とにかくこの組織はそう簡単には倒れません。

 

でも、将来はかなり農協という組織は大きく変わります。

 

今は、あの農協が倒れるなんてって思うかもしれませんが、

当時もあの徳川幕府が倒れるなんてって思っていたのです。

 

さて、このように農業組織の中で農協1強の時代が終わるのはまだまだ先なんですが、

この徳川幕府が倒れるためにはきっかけが必要ですよね

 

幕末でいえば

 

 

そう、黒船来航

 

ペリー率いる黒船がやってこなければダメですよね。

 

 

そこで今の時代の黒船になるのが

 

TPP?

って思うでしょ?

 

 

違うんです。

 

「農地法の改定」なんです。

 

どういうことかって言うと

2009年農地法が一部改訂されることにより、

これまで農家の農家による農家のための農地だったものが、

農家以外でも農地を耕していいですよって規制緩和されたんです。

 

つまり、これまでずーっと鎖国してきた日本が、

ペリー来航により鎖国を解かれたようなものなのです。

 

つまり、「規制緩和」です

これまで国際貿易しませんよ、港は解放しませんよって言って規制してたものを

ペリーが来たあと次々に開港していったんです。

 

これにより、日本は近代国家への道をばく進しますよね。

 

 

そうなんです。

 

農業界もこれまで農家の農家による農家のためだけの農地を

一般企業に開放したんです。

 

実は農業界には黒船(イノベーション)はすでに10年前にやってきていたのです。

「農地法の改定」農業参入の自由化によって

 

日本の農業はこれから飛躍的に発展して行くことになります。

今はちょうど幕末の時代が大きく変わろうとしている時なんです。

 

2、産業革命

幕府が倒れ、近代国家を目指した日本は西洋文化をどんどん取り入れ急激に

文明的な国へと発展を遂げます。

 

一番わかりやすいのが蒸気機関車や蒸気線を作ったことです。

つまり、新たな文明とは機械化だったのですね。

 

これにより、飛躍的に生産性を伸ばしていきました。

これまで家内工業ですべての工程を人の手で一つ一つ作

っていたものを分業化して

一度に同じ品質のものを大量に生産できるようになったのです。

 

有名なところでは富岡製糸場ですよね。

 

これも、今の農業界に置き換えると

農家が家族でセル生産(1から10まで自分で行う)から

 

製造業型、企業型農業へ変化していくってことです。

 

最近では多いですよね。企業が参入していきなり大規模に農業を始めるパターン。

その企業的農業では農家が働くのではなく、社員がデータに基づいて工業的に生産工程の

役割を担当します。つまり分業化です。

このように、これまで農家が手間暇かけて職人技で生産してた農業にやっと

産業革命が起き始めたのです。

 

これぞ、幕末、明治維新ですね。

 

3、藩の戦い

幕末に起きた大きな出来事に「薩長同盟」ってのがありましたが、

もともと薩摩と長州はすごい仲が悪かったんです。

 

それでも討幕のために利害が一致して奇跡の同盟が結ばれたんですが、

今の農業界ってこれに似ているんです。

 

どういうことかっていうと、

先ほどの各藩(各JA)はライバルなんです。

 

ですから藩は自分の藩だけが生き残れば良いって考え方をしているんです。

 

今の農協や自治体も似ています。

実は農産物のマーケットって大体15兆円程度なんです。

それに輸入農産物が 5兆~6兆円分入ってきてるんで実質9兆から10兆円なんです。

つまり、各藩はこの市場を奪い合っているんです。

 

これって、「日本人の胃袋」が決まっているから仕方ないんですが、

 

例えば関東が大雨で災害が起きて農産物が全滅したってなると

九州の農産物が売れるので災害に合わなかった藩は「やったー」ってなるんです。

 

これって、すごい狭い世界で戦っていて、

結局のところ国内のパイの奪い合いをやっているだけなんですよね。

 

幕末に各藩が自分のお国だけは繁栄させようと頑張っているのに似ています。

ところが、

そして今の農業界に何が起きているかって言うと、

 

TPPの発令なんです。

 

国際貿易を始めますよって。2018年12月に始まっちゃんです。

え、いきなり国際化しちゃったの?

 

いきなりではないのですが、国は1980年ころからずっと農産物の国際貿易をスムーズにしようって、ずーっとやってきたんです。

でも自民党の大票田である農協や農民が反対するからなかなか実現しなくて、

今やっと農民票に頼らなくてもよくなったから大胆に国際化が加速し始めたんです。

(一時期は農協も農家もかなり反対運動していましたが・・・)

ですから、国内の藩同市でいがみ合ったり、市場を取り合うって幕末に藩同市が国内で戦っているようなもので、

当時の坂本竜馬が「国内で争ってる場合ではないぜよ」って言ってるのと同じなんです。

つまりTPPは環太平洋諸国で貿易圏をつっくって、

その他外国との貿易で不利にならないように組もうよ!って言ってるんです。

つまり薩長同盟みたいなもの。

 

今は、

隣のJAと争ってる場合じゃなくて、日本農業vs外国農業になっているんですよって

ことなんです。

ですからこれもちょうど幕末のころ同じですね。

 

4、士農工商

農家って、歴史をさかのぼると江戸時代は、いやその前から年貢っていって、

農民は租税を納めるお米を作るのが役割だったんです。

 

だから、農民がいなくなるとお米を作る人がいなくなるからお役人は農民を大事に

してきたのです。

江戸時代の士農工商って、士族の次に偉いのが農民なんですよ!でもこれって表向きで、

農民の子供は農民で、決して違う位には就けなかったのです。

 

今もそうですが、農民は敬われるのです。

しかし、相変わらず、生かさず殺さずの微妙な位置に立たされ続けています。

 

時代は変わり、

今でこそ、農民以外が農業やっていいって時代になりましたが、当時は農民は農民にしかなれずに、農民以外が農民になるなんて天と地がひっくり返ってもあり得ないことだったんです。

 

そしてこの名残は今も残っていて、

役所の人は農家農民にはとっても優しいんです。ものすごく腰が低いんです。

 

そうやって農家農民を気持ちよくさせてお米を作らせたり、農地を守らせたりしているんです。

だから、

役所の人が、新規で農業を始める方々に冷たく当たるのは、新参者がやって来てトラブルを起こし足りすると、既存の農家農民からのクレームが来るから嫌だからなんですね。

 

基本的に役人は「事なかれ主義」の方が多いので仕方ありません。

 

ということで、あいかわらず、

農民は国の管理下に置かれ耕作の手を休めないよう、離脱しないように誘導されています。

 

これも幕末のころとほとんど変わりないですね。

 

5、脱藩vs新選組

農業を始めると最初に関わってくるのが農協(JA)です。

 

これは最初にお話ししたように徳川幕府って考えるとよいでしょう。

その幕府は各地の藩を統治していますよね。

ですから、

その藩から抜け出すことは絶対に許さん!って

 

ね、まるで幕末でしょ。

 

そう、当時、藩を抜ける脱藩者は犯罪者として取り締まられていたんです。

 

まるで、農協を離脱したら、農協から肥料農薬は売らないぞ、販売もしてやらないからな!

って締め出しを食らうようなものです。

 

更には農協には青年部っていうのがあって全国組織で、政治にも口が挟めることができる

盟友という組織があってJA組合員の連結を強固なものにしているんです。

 

そして、徳川が一声かければ一気に集結してデモ行進を行ったり、

連名で意見書を出したりと農民一気さながらのチカラを発揮するんです。

 

さすがに、脱藩したものを取り押さえたりはしないのですが、その農協を離脱したものを

地域の会合がから外したりと地域内で脱農協者へのメンタル的なダメージを与える

武力を行使しない新選組みたいな組織があります。

 

私も農家ですからもちろん、青年部活動は一生懸命にやっていました。

その中に入ると

その行動が正義なのです。当時はそう信じていました。

これこそ、まさに幕末。正義のためには戦になったら戦う覚悟があったのです。

はちまき閉めて、国会に座り込みするのが正義だと信じていたのです。

 

 

6、岩倉使節団

明治維新後新政府はどういうかじ取りをするのか欧米に学ぶために岩倉具視を団長とする

使節団が英国へ学びに経ちました。

 

日本の農業界もこれから国際化する時代に向け諸外国から農業を学ぶために

外国へ出向き学びを深めています。

これからの農業の指針を示すために先進的農業を学ぶために。

 

その先進的農業を行っている国はどこか?

 

そう、それがオランダです。農業大国のアメリカ、オーストラリアの大規模農業ではなく、狭い国土で効率かつ、生産性を上げる農業で参考になるのがオランダ農業だったからです。

 

今ではよく耳にする「スマート農業」これってオランダ農業の受け売りなんです。

幕末には大政奉還の5年前には長州藩が伊藤博文らをイギリス留学させています。

 

後に、明治政府になった後その時参加した井上薫は外交で活躍し、山尾庸三は工学で、

遠藤謹助は造幣で、井上勝は鉄道で近代国家のための礎を作る大事な役割を果たします。

 

討幕後は岩倉具視率いる使節団が大久保木戸らと欧米列国へ派遣され最新の国造りを

学びましたよね。

 

これも幕末の政策と全く同じですね。

 

7、これからの日本農業

おそらく、このまま農協が解体されようでもしたなら、

各地で紛争が起きます。これは農家が紛争をおこすのではなく、農協職員や農政関係者が

起こすのです。自分たちの職を奪われると困るのは農家ではなく農業関係団体にに関わる社員、

職員の人たちなんです。

今の日本に農業をけん引している認定農業者は約24万人です。

一方この農業というキーワードで働いている方々は31万人もいるのです。

 

明治に入って急激な改革を行った結果、職を失った士族が反乱を起こし、西郷隆盛を担いで新政府と戦った戊辰戦争が勃発したように。

 

ですから農業改革は進みますが、急激にはいかないでしょう。

しかし、

農業という大きな母船はこれまでの航路から大きく航路を変更しなければならないことは

明確です。

ただ、母体が大きいので軌道を変えるのに時間がかかっているのです。

そこでこれからどういう農業を行っていくのか?

農業は幕末だ!ってことを認識すれば割とヒントがたくさん出てくるはずです

 

  • 廃藩置県

明治政府が藩を解体して県を置いた廃藩置県というのがあります。

農協も似たような改革が進められていて1県1JA構想ってのがあります。

農協を各都道府県に1つにするってことです。

現在(2019年3月25日現在)611の農協があります。  

その中で奈良、香川、沖縄、島根が1県1JAであり、これに準ずるのが佐賀、大分です。

これから検討し取り組んで行く県が高知、山口、福岡など8~10数県あるのが実態で、

西日本に多い傾向があります。

そんな中で進められているのが以下の改革です。

   ※出典:2017.07.26 「農協改革」への対抗軸1県1JA構想を考えるJC総研冨士重夫理事長

改革第1弾

・中央会制度の廃止、公認会計士監査の義務付け、

・総合JAの各事業や全農の株式会社への円滑な転換規定の整備

第2弾

・全農改革、農業資材・農産物販売に係る流通加工分野の業界再編

第3段

・信用事業の譲渡・代理店化と全農をはじめとする全国連合会の株式会社化

【目的】

1、JAを専業農家や農業生産法人のための経済事業に特化した農協に転換させる。

2、株式会社と同じ土俵で協同組合も事業展開すべき

3、農業者だけの、しかも専業や農業法人のような農業者の協同組合になるべき

◆信用事業を中金に譲渡させ代理店化

◆総合事業体としての協同組合を解体させ購買・販売だけの専門農協にさせる。

◆連合会は全農を手はじめに順次、中金、全共連も株式会社化し、いずれ他企業の

M&Aの対象とさせ、系列化も解体分断

【手法】

◆独禁法の適用除外をはずす、

◆法人税の軽減措置の廃止・縮小、

◆金融事業の兼営禁止・信用事業分離・代理店化、

◆中央会制度の廃止・公認会計士監査の義務づけ、

◆指定生乳生産者団体制度の廃止

【現状1】

農協法の事業目的の「農業所得増大に最大限の配慮」や、

ガバナンスにおける「理事の過半数は認定農業者」という法改正に現実化している

【将来】

つまり、組合法の下独自の発展を遂げたJAグループを健全な本来の農家のための組合と、その他総合事業を分けるって方向に向かいます。

そうすることで、JAが独占していた信用、金融、共済事業は一般企業と同等の競争社会にて運営させられることになります。

そうすることでこれまで見たいに新選組に狙われるのではないかってひやひやしながら農業をやらなくても、自由に農協を選び、販売ルートを決めることができるようになるのです。

 

 

  • 西郷隆盛vs大久保利通

今の農業を司どっているのは言わずと知れた農林水産省であるが、

今や経済産業省が深くかかわってきています。

これは農産物の輸出入が影響しています。

日本の農林水産省はこれまでいかに収量を上げることができるかを追求することと

農地保全をメインにやってましたが、これからは縮小する日本国内の市場だけでなく

海外の市場を視野に入れなければならず、流通、貿易、ビジネスに趣を置かなければ

ならないようになったのです。

 

しかし、農林水産省はこれまで農地保全と農産物収量確保という自給率を確保する

役割を大きくになってきました。

急速に国際化する時代についていけないのです。

 

そこで経産省が農業の産業化、ビジネス化していくことを推奨してきているのです。

 

実は、明治が始まり、親友だった大久保と西郷が決別した理由は

 

この価値観の違いだったのです。

 

西郷が主張するこれからの新しい日本は「農業と文化」だと言い放ったのに対し、

諸外国を学んだ大久保が

 

「あなたは世界を見ていないから知らないだろうが、これからは工業と文明だ」と言い返した。

 

まるで、世界を視野に入れている省庁が、

今の日本の農業はずっと内向きだった。

これまでは国内の農家を守るためにどうすれば良いかだけを考えてくればよかったのだが、

これからは国際化が急速に進む、

 

だから日本農業は「守る」のでは「強くする」

 

既存の古い体質の省庁に言い放っているのと重なって見える。

 

そのために、農地法改定の規制緩和を行い、

農協という徳川を倒そうと策略を立てているのも「農業を強くするため」なのだ。

おそらく、

全て、国際化する時代に合わせてのことであろう。

 

これから先は、これまで通り国内の収量を上げることと国土保全のための農業を

農水省が行い、世界と戦う農業を経産省がバックアップするような農業になるのでは

ないでしょうか。

 

 

  • 富国強兵

明治維新後、ガス灯ができて鉄道が走るようになった。つまり、

これまで考えられなかったテクノロジーが農業界にも入ってきます。

  ご存知の通り、

明治維新後と幕末までとは全く時代になりましたよね。

 

それと同じように全く違う農業が始まるんです。いや、始まっているんです。

 

それは企業型農業です。

これらすべて大きなところがシェアを奪うことができる弱肉強食の時代に

なるということです。

 

明治維新のころでいえば、富国強兵。

黒船がやってきた後日本はどうしたか?

 

外国に占拠されないように軍事を強化したのです。

では農業の黒船は?

 

最初に話した

企業の農業参入。そして、農協の株式会社化

 

更には、最近はやりの個人の農業者の組織化、法人化です。

これらすべて強い農業を作るために必要な事です。

 

これまで保護してきた農業を自由競争の世界へ連れていき、競争にもまれて

生き残った強いモノだけがその世界の王となる。

 

そのためには諸外国の農業を学ばなければいけない。

 

日本ではあまりなじみがないが、

国際社会で日本の農段物は国際基準を満たしていない。

 

つまり、海外では通用しないのだ。これはグローバルGAPと言って国際認証を受けていない農産物は流通できないように世界的に展開する小売・食品メーカーを中心に

農産物を含む食品の安全管理を高いレベルで実現する組織GFSI

世界基準を作っているんです。

  というように、これからは先進国に学び、

新しい農業基準、農業の価値観が誕生します

 

これが、幕末以降の農業のこれからなんです。

 

  • 時代の変化に対応できていない

しかし、こまったことに、この新しい流れに乗れていないのが

地方の農業関連団体のおじさん方です。

頭の中はまるで昭和。つまり幕末以前の農業で時間が止まっているんです。

 

まさか、日本が鎖国を辞めるなんて

まさか、廃藩置県が起きるなんて

まさか、ガス塔や、鉄道が走るなんて

 

すべてまさかの出来事で、頭がついてきていません

 

相変わらずその人たちが見ているのは

 

農家、農民、農村、農地だけ

 

 

マーケットや、社会情勢、ましてや世界のことなんて知りもしないし、

興味もない。ただただ、毎日種を撒いて、いいのができた、出来なかった、

値段が高った安かったって・・・・やっていればそれで良い人たちです。

 

つまり農業業界には、視野が狭い人たちがたくさんいらっしゃるってことを

理解してほしんです。

 

でも、社会の事、世の中の事、政治経済の事を勉強して農業界に入ってきた人たちはびっくりするでしょうね。

農業界が時代がそこで止まっているわけですから。

  

  だって、

誰も、農業界が幕末だなんてしならないし、教えてくれませんものね。

 

特に勉強されている方は、俺って

タイムスリップしたのか?って

自分の頭がおかしくなったのか?って思うほど

「価値観が違う」って感じられると思います。

 

だから、農業を取り巻く人たちと話が合わないんです。

  

 

だって、その人たちは文明開化よりずーっと先の未来の「令和」って時代から

やってきたんですから。

 

 

でも、農業業界にずっと携わってきた私からも

お願いがあります。

 

これらの方々(時代が止まっている方々)をあまり悪く言わないでいただきたい。

 

この方々は

一生懸命に農家、農民、農村、農地を守ってこられた方々なんです。

そしてその門番をすることが使命なんです。

 

そして、残念ながら、農民農家を管理統治するのに必死なんです。

 

  相変わらず

やたらと農村でクループを作りたがり、地域のリーダーを立て、

その活動に補助金を出して組織化したがります。

農業界に入ると驚くのが似たような組織がたくさんあるでしょう。

極端に言えば、農林水産部の課ごとに農業組織があるようなもの。

似たような○○協議会だの研修会だの、部会だの。

これってはっきり言って異常です。

 

そして

その会合にまともに全部参加するとはっきり言って農作業なんてできません。

だけど、その担当者はその組織を運営するのに必死だから

どうにかやって会合に農家を集めようとします。

真面目な農家ほど、これら会合に出席して役人からちやほやされていい気になって

結果、農業経営は火の車。なんてことに陥ります。

 

するとそういう農家には補助金や助成金の情報が回ってきます。

それがあるから、農家はその組織から抜けられない。

まさに、「守られ農業の負のスパイラル」です。

 

やっている側は気が付いていません。悪気が全くないのです。

むしろ

地域の農業のためにって心底思いこんでいます。

 

しかし、この農業を取り巻く方々の頭の中が変わっていない

のこそ大問題なんです。

 

幕末もちょんまげに草履に和装だったのを

散切り頭に革靴、洋服へ大転換させた時代ですよ。

 

人々の意識が変わるのにはちょっと時間がかかります。

 

時代の先がちょっと見えたからって今すぐ社会は変わりません。

 

でも、

やがて、農業の時代が大きく変わります。変わることだけは事実です。

 

ですから、

新規農業者はそこに気が付かなければいけないのです。そこに気が付いてほしいのです。

 

あらためてお話しましょう。

あなたが入ってしまった農業界もやっと明治維新が始まろうとしている

のです。

 

その明治維新も40年くらいは混とんとしていましたが、

 

その後、大正、昭和、平成と日本が発展してきたように

やっと農業もこれから生成発展が始まるのです。

 

 

  • 日本農業のトレンド

これから発展する農業で成功するには簡単です。

明治から今日に至るまでの日本の経済界のまねをすれば良いのです。

つまり以下の通りに、今成功している企業の真似をして

農業界に導入すれば良いのです。

 

《産業革命》

  • セル生産の家族経営からライン生産の組織農業に転換します。

《組織型企業型》

  • 農業も一般企業になるので雇用環境など労働基準も適用化されます

《品質管理》

3、国際社会で戦かうことになるのでグローバルGAPなどの国際基準に合わせた生産

を行います。

《ブランディング》

4、藩という思考でなく、日本という思考でブランドを作ります

《リスクヘッジ》

5、災害などのリスクヘッジのため産地の分散化を図ります

《資金調達》

6、資本は自己資本のみならずあらゆる金融機関の協力を得ます

《サプライチェーン》

7、顧客とのつながりを強化し、プロダクトアウトからマーケットインへ転換。

サプライチェーンのなかのサプライヤーとしての位置付けを行う

《人材育成》

8、サスティナブルな農業経営を実行するために人材育成を行う

《マネジメント》

9、企業理念を明確化し、事業計画に基づく事業運営や

データーから得た根拠に基づく生産管理を行う

 

 

  • 農業の末路

さて、

これまで、農業は幕末だ、だから今の時代の農業をやれば成功します!って話を

してきましたが、

要約すると、

やっと農業は競争時代に突入したって話なんです。鎖国しなくなったから。

で、これから競争、戦いが始まり、生き残ったところが農業業界をけん引する

リーディングカンパニーが生まれるんです。

だから、いまは皆同じスタートラインに立っているから

頑張れば1位になれますよって話なんです。

だから、農業はチャンスなんです。

 

 最後に

  最後まで読んでいただきありがとうございました。

  農業界は幕末だ!なんて、ほとんどお前の妄想だろ!って思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

中には憤慨された方もいらっしゃるかもしれません。

ところで、お前は何でこんなことが言いきれるんだって思われたことでしょう。

 

私は15年前にひょんなことから企業が農業参入した農業の会社に中途採用されました。

 

そこで見た企業の農業はそれは先進的で、農業界しか知らなかった私には衝撃的でした。

当時企業のオーナーがこれからの農業はこうなるからって教えてくれたのが

日本農業のトレンドの項で書いている9つの内容です。

 

それを今から15年も前から実践していて、

今では国内でもトップクラスの農業のリーディングカンパニーになっています。

 

つまり、わたしは当時までただのいち農家だったのですが、ある時信じられないような

企業農業に出逢いそこで全く新しい価値観を植付らえたのです。

 

まるで、幕末に土佐の漁師、ジョン万次郎が漂流してアメリカに連れていかれて

新しい文化文明に触れたように。

 

その後、ジョン万次郎は奇跡的に帰国し、幕末にはあの大政奉還を時の将軍に進言した

土佐藩藩主、山内容堂にアメリカの文化文明を教えていたと言われています。

 

時代の先を見てきた万次郎の話をちゃんと聞いてくれた結果、日本はペリーとの交渉で

間違った判断をせずに済んだともいわれていいます。

時代が大きく変わる時は

 

大きく価値観が変わる時です。

 

新たな価値基準を持つものと価値観が変わらぬままの人が混在している今こそが、

 

まさに幕末と同じだと思っています。

 

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なぜ?農家が変われないのか?

いつもご覧いただきありがとうございます。
 
農業界を明るく照らす
農業パーソナルトレーナーの山下です。
 
今回は、「なぜ?農家が変われないのか?」についてお話します。
 
早いもので今年も年賀状の販売が始まりましたね。
最近では年賀状は書かずに、メールや、SNSで済ませる方も多いようですが、
皆さんはいかがされますか?
 
さて、年賀状って毎年同じ方に出されていると思うのですが、
私は毎年毎年出す人が変わっています。
その年にお世話になった方やお仕事させていただいた方に賀状を出すのですが、
これは私自身が毎年変わっていっているからなんです。
 
農業を始めて今年で30年になりますが、付き合う人も仕事する人も内容も毎年
どんどん変わっています。
 
それって偶然ではなくて、毎回自分を変えようって決めているからなんです。
 
私は普段から
若い農業者さんに講演、セミナー、講義をする機会が多いのですが、
どれだけ大事な話、役立つ話をしても、
 
最後には、
「でも、親がまだ話聞いてくれないから・・・」とか
「おカネがないから・・・」とか
「時間がないから・・・」とか
 
言い訳をして自ら変わろうとするチャンスを自分でつぶしてしまう方がとても
多いことに毎回がっかりします。
 
そういう私も、以前は勉強会に出かけてから、講師の先生の話を聞いた後、
「それって、先生にはできたけど、自分にはできるわけない」とか
「成功したから言える話でしょう?」とか
「自分もやりたいけれど、まだ自分で経営していないから無理」とか
「結婚したなら、始めよっかなー。」とか
やらない理由、出来ない理由を山ほど並べていました。
 
その時の心理を自分なりに分析してみると、
 
「自分の人生を変えたい自分」ともう一つ「自分の人生を変えることの恐怖」が
自分の中で戦っていたような気がします。
 
 
 
もちろん、当時は自分の人生を変えることの恐怖が勝ってしまっていたので
何も行動を起こさないでいました。
 
「自分を変えることの恐怖」とは新しい世界、まだ自分が見れていない世界へ
足を突っ込むことへお恐れです。
 
 
 
地域の会合に出かけるときは、大体どんなメンバーが参加しているかわかります。
でも、初めて行く会合などは誰がいるかわからないからとても不安になります。
 
 
実は、以外と思われるかもしれませんが、
 
初めて顔を合わせる人がいる空間はとても苦手なのです。
 
 
 
私は、小さいころから慣れ親しんできた人たちだけのコミニュティで育ってきました。
地元には小さな学校があり、その小学校中学校では1クラスしかなく、クラス替えも
なければ転校生もいない。そして地元の高校を卒業して地元仲間と地元で生活をする。
 
そういう暮らしをしてきました。
 
農大卒業後は親元就農でしたから地域から離れる機会がなかったせいで地元以外の人との
コミニュケーションがとても苦手なんです。
 
 
私と同じような方々はとても多いと思います。
 
しかし、それでは情報源が乏しく、世の中の変化に対応できていないことも気づいていました。
もっと、積極的に外に出かけて新しい情報に触れたい!っていつも思っていましたが
やっぱり、行動することを躊躇していました。
 
 
私のように
自分を変えることの恐怖って誰でもあるのではないでしょうか?
 
子供頃を思い出してください。
例えば、いつも遊んでいた仲間が突然、「今日は遊ばない、帰って勉強するから」って
言われたとき、あなたはどんな気分になりますか?
 
「なんだよ、付き合い悪いな、なんだかあいつ変わってしまったな」って思いませんか?
 
 
人ってこういう時、なんだか裏切られたような気持になるモノです。
だから、自分も突然真面目に勉強し始めたり、頑張り始めたりすると
今まで同じ価値観で付き合っていた仲間からなんて思われるかって心配になるのです。
 
 
 
これは多くの成功哲学の本に書かれていますが。
成功を妨げる心理として大きいのが、これまで付き合ってきた仲間と離れるかもしれない
恐怖が「変わろうとする自分を抑えつける」のだそうです。
 
 
 
よく、いじめられていた子が大人になって大成功するパターンってあるじゃないですか。
それって、いじめられっ子は友達から裏切られていたり、友達がいなかったりするから、
友達になんて思われるかっていう心配ブレーキがかからないんだそうです。
 
つまり、自分を変えられない人って、自分で自分にブレーキをかけているんです。
 
更に厄介なのが、
 
このままではいけない、このままではダメだって思いながら、行動できずに
くすぶっている頃って、周りがうらやましく見えてしまいます。
 
活躍している人がまぶしく見えて、そういいう人を見るとなおさら自分が劣っているように
感じてしまいます。
 
するとなおのこと「始めの1歩」が出なくなるのです。
 
 
 
私もそうだったからわかります。
 
 
 
でも、その初めの1歩を踏み出さないと、
 
何も変わらないのです。
 
 
 
そんなことは私に言われなくとも
 
あなた自身が気が付いているはずです。
 
 
踏み出したい気持ち上がるけど
もうちょっと勇気が出ない。
 
 
ですから私はあなたのはじめの1歩を応援したいのです。
 
毎回行っている農ビジセミナーはそういう人がたくさん来てくれたらいいなーって
思って始めた勉強会です。
 
 
そして、次回の農ビジセミナーはそういった初めの1歩を踏み出すきっかけになれば
いいなーって思って企画しました。
 
 
 
いわゆる、私みたいな人見知りの人間が一番苦手な「異業種交流会」です。
 
変わりたいのに、変われない農家、若手のための、パーティーです。
 
 
まだ、農ビジセミナーに参加されたことがない方はこの機会に是非ご参加ください。
 
 
行動すると必ず未来が変わるってことが分かります。
 
 
 
農ビジセミナーに参加されたことがある方は、是非、知人、友人を誘ってご参加ください。
 
 
必ず楽しい催しになると思います。
 
 
 
ご参加お待ちしております(^^♪
 

「農産物の価格」に大変なことが起きているんです!

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下です。

今日は農産物の価格について。

この「農産物の価格」に大変なことが起きているんです。

今回の災害後の農産物の価格変動はこれから私たち農業者に大きな影響を与えます。

今回は農業者ならず、農業ビジネスに関わる方々には是非考えていただきたい内容です。

最後までお読みいただければありがたいです。

皆さんご存知の通り、農産物の価格は上がったり、下がったりと変動します

これは需要(欲しい人)と供給(流通)量で決まります。

欲しい人が多くて流通する量が少なければその農産物の価格は上がりますよね。

逆い欲しい人が少なくて流通する量が多ければその農産物の価格は下がりますよね。

これって当たり前に思うかもしれませんが、

これからは当たり前ではなくなるかもしれないんです。

農産物を出荷されている方は農協共販の方や市場出荷の方、相対取引先と契約していたり、

直販所に委託販売してもらったり、ネット通販でダイレクトでお客様とやり取りしたりと

ここ最近では販売方法も多様化してきました。

この中でも特に流通量を多く占めているのが「外食、中食産業用」です。

例えば

外食チェーン店や総菜、弁当、給食。その他冷凍食品やカット野菜など

これらは世の中が便利になればなるほど伸びる業界で、農産物の莫大な流通を支える

「食品業界」って呼ばれているところです。

これら食品業界は今や80兆円を上回る業界になっており、アジア圏内で300兆ともいわれています。

日本の高度経済成長をけん引した国内最大の製造業界でも100兆程度ですから食品業界がどれだけ大きいかお分かり頂けると思います。

その食品業界で何が起こっているのか?が今回の話のポイントなんですが、

結論を言うと

食品業界内の競争が激化しているんです。

早い話が、胃袋の取り合いです。

急速に減っている胃袋を取り合っているんです。

ご存知の通り日本国内は高齢化と人口減が更に深刻化しますよね。

となると食べる量は減っていきます。

つまり、

食品業界はこの限られた胃袋を自分の商品で満たすためにあらゆる努力をしているのです。

しかし、この食品業界は大きな問題があるのです。

それは

元となる材料(原料)の仕入れです。

食品業界は言わずと知れた「材料(原料)」ががなければ競争に勝てないのです。

そこで競って産地(農家)と契約し安定的に国内の胃袋のシェアを奪おうと必死になっているんです。

これが2013年あたりから急激に契約栽培を始めた産地(農家)が増えた背景です。

これにより、まず価格の乱高下がかなり減ったことはご存知でしょうか?

食品業界はスーパーマーケットの小売り量販店とは異なり

末端価格があらかじめ決まっています。と同様に必要な材料の量も決まっています。

これまで卸売市場で調達していた食品産業関連業者が卸売り市場の競りで

農産物を仕入れるのではなく、

直接産地と仕入れ価格を決めて調達し始めたので

卸売り市場での流通が減り、これまでより市場価格が乱高下することがなくなったのです。

しかし、2016年非常事態他起きたのです。

2016年の冬は異常な冬となりました。

これは皆さんの記憶に新しいと思いますが、

9月に訪れた台風の影響と10月の長雨による日照不足でレタス、キャベツ、白菜などの葉物野菜がすべて作付けできなかったのです。

10月から上がり始めた野菜の値段はどんどん上昇し、12月には寒波がやってきた影響もあり、店頭価格でレタスは1玉800円、キャベツは1⁻/4カットで200円など異常なまでに野菜の値段が高騰したのです。

この年、明暗が分かれました。

モノができた産地は潤い、出来なかった産地は悲鳴を上げるというように。

ですから、

関東より割と順調に生育した九州の産地(生産者)はかなり潤ったかもしれません。

しかし、次の年から悲惨な事態に陥いりました。

それは次の年から農産物の価格が安値でずっと推移したのです。

2017年も割と暖冬傾向、そして2018年冬も同様に大きな災害で野菜の値段が高騰し続けるという事態はなくなったのです。

それどころか

逆に価格低迷で悲劇を生むトマトの産地が現れるなど

一転して農産物が高く売れる神話はなくなったのです。

さて、この背景にはいったい何が起きているのでしょうか?

それは「野菜の輸入」です。

食品業界は材料が突如として手に入らなくなった2016年冬にさんざんな目に合いました。

いくら、農家や産地と契約していても、その産地が台風や、寒波にやられてしまい供給量が

予定の半分以下になってしまったのです。

そうなると会社はほぼ壊滅状態。

だって、材料がなければ加工ができない。なぜなら食品業界は材料頼みの産業なのですから。

国内の農家と契約したところで万一災害があれば一発で会社は倒産する可能性が出てきます。そんなリスクを回避するには国外の産地と契約をするしかない。

もし、私が食品業界の会社の社長なら私も同様の判断するでしょう。

激化する競争に勝つこと胃袋シェア争いに勝つこと以前に会社がつぶれてしまっては元も子もありません

食品業界は

2017年冬は2016年に痛い目に合っているから早くから国外産地からの仕入れを決めていた。万一国内で災害が起きても国外産でリカバーできるようにと。

しかし、結果は暖冬豊作。大きな災害もなく農産物は豊作に見舞われた。

ただでさえ豊作になれば農産物の価格は低迷するのに、国外からの輸入も約束通りに仕入れなければならない。

産地表示義務のない

外食チェーン店や総菜、弁当、給食。その他冷凍食品などは国外産。表示義務のあるカット野菜などは国産と分けて仕入れるがどう考えても需要より供給量が多いので

農産物の価格は暴落します。

2018年もまだ寒波がやってくるのではって食品業界も疑心暗鬼になって

国外産の仕入れを計画に入れていた。

結果、暖冬により大きな仕入れ機会ロスは出なかった。が国外産の野菜はフツーに仕入れられた。

そして今年2019年冬。

先の台風15号と19号で千葉、長野、茨城、栃木、群馬、神奈川、福島、宮城と関東近辺の

産地が軒並み被害を受けた。

確実に東京太田市場の入荷量は減っている。がしかし・・・・

最近の市況を見ても価格はそれほど高騰していない・・・・

これまで農産物の価格は国内の需要と供給のバランスだけで判断されていた

がしかし、今ではその方程式は全く通じなくなってきた。と感じています。

我々農家はもっと

我々農家が生産する材料がどのように流通しているのかを知る必要があります。

今回の話は「野菜」に関しての話中心に書きましたが、

果実に関しては9月25日付の新聞によると生鮮果実が軒並み増加しているとの見出しがめにつきました。

記事によるとtpp、円高が影響しているのだという。

畜産に関しては詳しくないが、国際情勢との影響を真っ先に受けるのは間違いないようです。

今回皆さんにお伝えしたかったのはこれから農業をやっていく上で、

3年前と同じ考えではダメだということ。

10年ひと昔は今や古すぎる。

今や、3年ひと昔です。

皆さん、農業も情報社会です!積極的に新しい情報を収集していきましょう。

【ご案内】

第12回農ビジセミナーは「情報交流会」です。

《タイトル》

2020年からの農業を駆け抜けろ!

キーワードは「情報」です。

情報には野菜と同じように鮮度が命。旬の情報をいち早くキャッチしよう!

今回はパーティ形式で行います。その中でピンポイントセミナーとして

各界から専門家を呼んで皆さんに情報提供いたします。

 

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頑固な親をあっという間に克服できる魔法の言葉

 
いつもご覧いただきありがとうございます。
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸です。
今回はのテーマは「頑固な親をあっという間に克服できる魔法の言葉」
若手農業後継者の悩みを聞くと
雇用の問題、資金の問題、農地の問題、栽培技術の問題など様々ですが、
その中でも一番根が深いのが
「親の問題」です。
親と話が合わない、親が分かってくれない、親が任せてくれないなどなど
親との確執はどこのご家庭にもあるようです。
私は、若手農業者から「親の問題」について相談されると
親を克服したいって若手農家の気持ちがわかる反面、親が許してくれないからって
農業がうまく出来ない理由を親のせいにして、親に甘えているんじゃないの?
って思ったりもします。
なぜなら、自分がそうだったからです。
今回は
これまで誰にも話したことがなかった「私が親を克服した話」です。
すべて、私の経験をもと「私が感じてきたこと」を書いています。
内容は若手農業者が抱える「闇」の話です。
一部違和感を
感じられる箇所があるかもしれませんが、
悩んでいる若手農業者の背中を押してあげることができればとの思いで書かせていただきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私は就農して7年目の27歳の時に親と正面からぶつかりました。
正確に言えば就農して2,3回家から逃げ出しましたので再々就農して3年目のころの話になります。
どうしてぶつかったかというと
父に我が家の経営を譲ってくれと直談判したからです。
私の地域では65歳になると後継者に家業を譲るという
暗黙の了解があって、その掟を周りの農家は守るのが普通でした。
しかし、27歳の時に私自分が親方となって家業(農業経営)采配を振るいたいって
決心して父に直談判したんです。
父にしてみれば青天の霹靂。
まさか自分の息子が「経営権を譲れっ」て言ってくるなんて思っていなかったはずです
それもそのはず。当時の父はまだ55歳。父も祖父から経営を引き継いだのが
37歳のころだったのでまだ経営権を貰って18年しかたっていなかったのです。
残り10年自分が思う存分経営をやって満を持して息子に経営を譲る
父にしてみればそういう算段だったはず・・・・
それを私がフライングで「経営を譲れっ」て言ったもんだから
父も当然ブチ切れます!
「何言ってんだ―?お前に経営なんて100年早いわー!」
「寝言みたいなこと言ってんじゃねーぞ!」
当時、働き盛りで我が家の経営は絶好調だったころです。
元々、口が悪く、中卒で実家の後を継いだ私の父はあまり世間を知りません。
田舎で生まれ、田舎で育ち、田舎の価値観しかない、いわゆる田舎のおやじで、
地方に多い「お山の大将」の典型的タイプだったのです。
父は、全てが自分中心で、母や、祖父、祖母の意見なんて聞こうともせず、
自分がすべて正しいって本気で思っている方でした。
人の意見を聞こうなんて「これっぽっち」もない頑固で圧の強い父に
私は子供のころから一斉逆らえませんでした。
(今風に言えばパワハラタイプ)
少しでも反抗しようものなら
「誰のおかげで飯が食えてるって思ってんだ!」
「文句あるなら、服も、かばんも何もかもおいて今すぐ出ていけ!」
そう怒鳴り散らし、挙句の果てには
母に八つ当たりして家の中はいつも険悪な空気が流れていました。
こういう出来事が子供のころから頻繁にあって
このトラウマで
静かに、荒波を立てないように、父の機嫌を取りながら
ひっそりと暮らす。
これが、私が選択した「賢く生きる方法」でした。
私の感情に追い打ちをかけるのは父の「世間から評判」でした。
「お父さんは立派な人ですね。人望もあって、あんなに素晴らしい人はいませんよ」。
これが、地域の人々からの父への評価です。
そうなんです。私の父は外面は最高によくて地元では1.2の人物と評されていたのです。
そして私もおとなしく自我を抑えて父の理想の息子を演じていれば
世間では親の後を継ぐ立派な農業後継者として
地域のリーダになれる人材として高い評価を得ることができていました。
だから、自分を殺して
じっと、父の操り人形になってさえいれば
我が家は平穏無事、父も私も家族も世間から高評価を得ることができる。
そう思って過ごしていました。
しかし、27歳の時に決断します。親から権限を奪うことに。
きっかけは家族を持ったことでした。
家族を持ったことで自立心が沸き上がってきたのです。
今でこそ、農業も各家族化し、親との同居ではなく別居での
自分家族と親家族とで生計を分けているのが当たり前になってきましたが、
当時は、同居が当たり前。
いくら結婚したからといえ、あくまで親(家主)の扶養家族でしかなかったのです。
私はそれがフツーだと思っていましたが、
私と結婚したフツーの家庭で育った妻はそうは思いません。
なぜ?私たち夫婦は親の扶養でいなきゃいけないの?
なぜ?自分たちで独立して農業をやったり、生計を立ててはいけないの?
なぜ?お父さんの言う通りにしなければいけないの?
なぜ?自分たちの思う農業ができないの?
妻からのなぜ?なぜ?なぜ?攻撃が始まります。
今までは親の価値観に引きずられ、今度は妻の価値観に攻撃され始めたのです。
このような状況に置かれている若手農業者が結構多いのではないでしょうか?
そのような若手農業者のタイプは
たいがい、地域の役職を受けて地域のリーダーと呼ばれている方に多いのです。
こういう私みたいなタイプは
親とぶつかるのを避けて、活躍できるエネルギーを我が家の経営ではなく
他の環境で活かそうとしているのです。
私は経験上、
農業、農村で活躍している方に限って
親のカベに悩んでいる人が多いような気がしています。
私もそうでした。
私はは農村、地域では農協や自治体から期待され
地域のリーダーとしてちやほやされ、調子に乗っていました。
当然、
親に対してクーデターを起こそうなんて思いませんでした。
しかし、逆にそのことに不満を抱く妻と戦い始めました。
地域の役職をたくさん受けて、毎晩のように何かしらの会合という飲み会に出かけ
奥さん、子供ないがしろにし始めます。
家に帰ると、妻の小言に突き合わされ、夫婦げんかになります。
家にいたくないから
また、会合という名の飲み会へ行き、家を空ける日が増えていきます。
いわゆる
家庭崩壊の負のループにはまってしまったのです。
地元の会合には同じような境遇の仲間がいて
互いに傷をなめ合います。
「親はわかってくれんよねー」「妻もわかってくれんよねー」って
自分以外を敵とみなし、自分を正当化してくれるひとたち。
それを私は「仲間」と呼んでいました。
こういう会合は私にとって最高の空間であり、最高の仲間でした。
しかし、
そんな生活を続けていると、悲劇が訪れます。
妻が子供連れて家を出て行ってしまったのです。
これが親を克服できなかった私の最悪のシナリオです。
結局、
勇気を振り絞って父に直談判し、自立した生活を得ましたが、
そこに至るには半年間もいがみ合い、険悪な空気が流れ続けていました。
結局
毎日毎日戦って最後のは父が折れて経営権を得たわけなんですが、
その後も父との確執はずっとつづきました。
妻や子供たちは戻ってきましたが、
親とは不仲になりました。
それでも早くから経営を始めたおかげで苦労もありましたが
農業経営というモノを早く経験することができ、妻、家族の協力もあって
安定した農業経営を行うことができました。
一方で
不仲になった父と
和解したのはつい、3年前です。
つまり、
私が27歳から47歳まで かれこれ20年間も不仲でいがみ合っていたんです。
今思えば、なんであんなに父を憎んでいたんだろ?って
不思議に思います。
今思えば、父は父なりに私のことを考えてくれていたのだと思います。
だけど、父は昔の人ですから息子と男同志、面と向かって話をするなんてことは
一斉しませんでした。
だまって、俺の言うことを聞けって感じでしたから
今になって父のことがわかるようになってきました。
私の子供も当時の私と同じくらいの年になってきたので。
おそらく私の子供も父親である私の事を受け入れていなんだなーってことが。
でも、親からすれば子供子供です。子供のことを考えないわけがない。
ただ、その気持ちが伝わっていないいんだろうなーって気が付いています。
今になってわかります。
親もなんで俺の気持ちが分かんないんだってもやもやしていたんだってことが。
おそらく、私の父も気が付いていたんだろうなー
息子が自分に反発しているってこと。そしておそらくもやもやしていたんだろうなーって
親は子供の30年遅れって言われます。
そりゃそうでうしょう。
新しい時代を生きてきた子供からすれば親がやってることはすべて
時代遅れに感じます。
しかし、親からしてみれば子供がやっていることなんて
青臭くて見てられません。
この親と子の価値の違いは一生交わることはないんです。
私の父も未だに自分が正しいって言い張っています(笑)
ですから、親との関係で悩んでいる若手農家さんがいたら
こう言いたいんです。
「今すぐ経営を奪え」って
いずれ父が丸くなって息子(娘)に期待して経営を安心して
任せるときがくる?なんて思ったら大間違いです。
そんな日は一生来ません。
親は死んでもあなたのことを見張っています(笑)
ですから、
どうせ、親は認めてくれたり、任せてくれたりしないんだから、
一日でも早く主導権を奪うんです。
そして1日も早く「自己責任」で農業を始めるんです。
親の顔色伺って農業やってるようじゃ
いつまでたっても正しい決断判断実行ができません。
自分が親方(社長)にならないと本気農業はできないって
私はそう思っています。
間違っているのは親でも、妻でもなく、自分自身だということに
早く気づいてください。
それに気づかづに、離婚した若手農家もたくさんいらっしゃいます。
ただ、私みたいに親と戦かうのは良くないですね。
親子関係がぎくしゃくしますから。
そこで、そうならないで
頑固な親をあっという間に克服できる魔法の言葉を伝授したいと思います。
これは少し訓練が要りますが、実践するとかなり有効です。
特に頑固な親にこそ「効果てきめんです!」
何をやるのかというと、
親の意見を聞くとき、親と会話をするときは
「そうだよね、わかるよ」って必ず最初に言うのです。
自分の意見を言う前に必ず「そうだよね、わかるよ」って
そう言ってから、「でもさー、とか、いやその件に関しては・・・」って
自分の意見を言うのです。
つまり最初に
あなたが言っている意見(話)はわかるって必ず同調するのです。
たったこれだけでいいのです。
そうすると親は「自分の息子(娘)もようやく俺の話を聞くようになったって
勝手に思います。
つまり、この魔法のセリフを言うことで、
親は子供が「成長した」って思うんです。
でも、安心してください。
「そうだよね、わかるよ」って同調しただけで
「親の意見を受け入れろ」ってことではないのです。
親子って関係が近いからついつい甘えてしまうんです。
だから平気で生意気なこと親に対して言っちゃうんです。
これまでのように親の意見に対して
「いや違う」とか「でも、それじゃー」とか、「そんなことやったって意味ない」とか
親の意見とぶつかっていると
いつまでもたっても親は「うちの息子(娘)は俺の言ってることがわかんないって
まだまだ子供だな」って思われてしまいます。
でっすから、
ここはあなたが一芝居打つのです。
大人になったって思わせるフレーズで
「へーそうなんだ、うんうん、わかるよ」
そうやって、あなたが経営の主導権を握るのです。
自分のためにも奥さんのためににも、
結論、
30年遅れの親に任せていては
新しい時代の農業に乗り遅れてしまいますよ(^^♪
豊かな農業人生を送るためには
頑固な親は
「そうだよね、わかるよ」っていう魔法の言葉で
克服しましょう!
 

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