いつもご覧いただきありがとうございます。
農業パーソナルトレーナーの山下です。
なぜ?、どうして。何だこりゃ?って
一番多いのが、一般企業から新規に農業参入したり、
サラリーマンだった方が新規農業者として就農したりすると、
自分がこれまで正しいって思っていた価値観と
農家・農村・農業・農協が持っている価値観があまりにも違いすぎて、
あれ?間違っているのは俺の方?って
迷いに迷ってノイローゼぎみになる人まで出てくる程の
ギャップがあるってことがよくあります。
そこで農家・農村、農業関係者が、なぜ?
一般社会の世の中の人と違うのか?ってことを
今回、解説いたします。
そこで、いきなり答えなんですが、
ズバリ、今の農業界は幕末なんだってことなんです。
この、農業は幕末なんだってことが分かると
あ、そうか、だからなんだねって
農業界の不思議が理解できると思います。
また、今農業が幕末であるってことが分かると、
これから農業で何をすれば成功できるかもわかるんです。
では早速始めていきましょう
※かなり強引にこじつけていますので、あらかじめご了承下さい
1、鎖国解禁
まず、幕末と言えば
徳川幕府が討幕されて大政奉還された頃ですよね。
これを今の農業に例えると
徳川幕府は農協(JA)見たいなもんです。
この将軍は全農、全中って大きな力をもって全国都道府県の農協を牛耳っているのです
ね、まるで徳川幕府でしょ。
農家農民は何かしらこの幕府の組合に入って農業を営んでいるんです。
全国の武士は徳川幕府に属していたみたいに。
最近ではにわかに、この幕府を倒そうって動きがいろんなところで起きているんですが、
農協はそう簡単に倒れません。
理由は二つ
ひとつは莫大なおカネを持っているから。
もう一つは大票田を持っているから。
ここでは深く掘り下げませんが、とにかくこの組織はそう簡単には倒れません。
でも、将来はかなり農協という組織は大きく変わります。
今は、あの農協が倒れるなんてって思うかもしれませんが、
当時もあの徳川幕府が倒れるなんてって思っていたのです。
さて、このように農業組織の中で農協1強の時代が終わるのはまだまだ先なんですが、
この徳川幕府が倒れるためにはきっかけが必要ですよね
幕末でいえば
そう、黒船来航
ペリー率いる黒船がやってこなければダメですよね。
そこで今の時代の黒船になるのが
TPP?
って思うでしょ?
違うんです。
「農地法の改定」なんです。
どういうことかって言うと
2009年農地法が一部改訂されることにより、
これまで農家の農家による農家のための農地だったものが、
農家以外でも農地を耕していいですよって規制緩和されたんです。
つまり、これまでずーっと鎖国してきた日本が、
ペリー来航により鎖国を解かれたようなものなのです。
つまり、「規制緩和」です
これまで国際貿易しませんよ、港は解放しませんよって言って規制してたものを
ペリーが来たあと次々に開港していったんです。
これにより、日本は近代国家への道をばく進しますよね。
そうなんです。
農業界もこれまで農家の農家による農家のためだけの農地を
一般企業に開放したんです。
実は農業界には黒船(イノベーション)はすでに10年前にやってきていたのです。
「農地法の改定」農業参入の自由化によって
日本の農業はこれから飛躍的に発展して行くことになります。
今はちょうど幕末の時代が大きく変わろうとしている時なんです。
2、産業革命
幕府が倒れ、近代国家を目指した日本は西洋文化をどんどん取り入れ急激に
文明的な国へと発展を遂げます。
一番わかりやすいのが蒸気機関車や蒸気線を作ったことです。
つまり、新たな文明とは機械化だったのですね。
これにより、飛躍的に生産性を伸ばしていきました。
これまで家内工業ですべての工程を人の手で一つ一つ作
っていたものを分業化して
一度に同じ品質のものを大量に生産できるようになったのです。
有名なところでは富岡製糸場ですよね。
これも、今の農業界に置き換えると
農家が家族でセル生産(1から10まで自分で行う)から
製造業型、企業型農業へ変化していくってことです。
最近では多いですよね。企業が参入していきなり大規模に農業を始めるパターン。
その企業的農業では農家が働くのではなく、社員がデータに基づいて工業的に生産工程の
役割を担当します。つまり分業化です。
このように、これまで農家が手間暇かけて職人技で生産してた農業にやっと
産業革命が起き始めたのです。
これぞ、幕末、明治維新ですね。
3、藩の戦い
幕末に起きた大きな出来事に「薩長同盟」ってのがありましたが、
もともと薩摩と長州はすごい仲が悪かったんです。
それでも討幕のために利害が一致して奇跡の同盟が結ばれたんですが、
今の農業界ってこれに似ているんです。
どういうことかっていうと、
先ほどの各藩(各JA)はライバルなんです。
ですから藩は自分の藩だけが生き残れば良いって考え方をしているんです。
今の農協や自治体も似ています。
実は農産物のマーケットって大体15兆円程度なんです。
それに輸入農産物が 5兆~6兆円分入ってきてるんで実質9兆から10兆円なんです。
つまり、各藩はこの市場を奪い合っているんです。
これって、「日本人の胃袋」が決まっているから仕方ないんですが、
例えば関東が大雨で災害が起きて農産物が全滅したってなると
九州の農産物が売れるので災害に合わなかった藩は「やったー」ってなるんです。
これって、すごい狭い世界で戦っていて、
結局のところ国内のパイの奪い合いをやっているだけなんですよね。
幕末に各藩が自分のお国だけは繁栄させようと頑張っているのに似ています。
ところが、
そして今の農業界に何が起きているかって言うと、
TPPの発令なんです。
国際貿易を始めますよって。2018年12月に始まっちゃんです。
え、いきなり国際化しちゃったの?
いきなりではないのですが、国は1980年ころからずっと農産物の国際貿易をスムーズにしようって、ずーっとやってきたんです。
でも自民党の大票田である農協や農民が反対するからなかなか実現しなくて、
今やっと農民票に頼らなくてもよくなったから大胆に国際化が加速し始めたんです。
(一時期は農協も農家もかなり反対運動していましたが・・・)
ですから、国内の藩同市でいがみ合ったり、市場を取り合うって幕末に藩同市が国内で戦っているようなもので、
当時の坂本竜馬が「国内で争ってる場合ではないぜよ」って言ってるのと同じなんです。
つまりTPPは環太平洋諸国で貿易圏をつっくって、
その他外国との貿易で不利にならないように組もうよ!って言ってるんです。
つまり薩長同盟みたいなもの。
今は、
隣のJAと争ってる場合じゃなくて、日本農業vs外国農業になっているんですよって
ことなんです。
ですからこれもちょうど幕末のころ同じですね。
4、士農工商
農家って、歴史をさかのぼると江戸時代は、いやその前から年貢っていって、
農民は租税を納めるお米を作るのが役割だったんです。
だから、農民がいなくなるとお米を作る人がいなくなるからお役人は農民を大事に
してきたのです。
江戸時代の士農工商って、士族の次に偉いのが農民なんですよ!でもこれって表向きで、
農民の子供は農民で、決して違う位には就けなかったのです。
今もそうですが、農民は敬われるのです。
しかし、相変わらず、生かさず殺さずの微妙な位置に立たされ続けています。
時代は変わり、
今でこそ、農民以外が農業やっていいって時代になりましたが、当時は農民は農民にしかなれずに、農民以外が農民になるなんて天と地がひっくり返ってもあり得ないことだったんです。
そしてこの名残は今も残っていて、
役所の人は農家農民にはとっても優しいんです。ものすごく腰が低いんです。
そうやって農家農民を気持ちよくさせてお米を作らせたり、農地を守らせたりしているんです。
だから、
役所の人が、新規で農業を始める方々に冷たく当たるのは、新参者がやって来てトラブルを起こし足りすると、既存の農家農民からのクレームが来るから嫌だからなんですね。
基本的に役人は「事なかれ主義」の方が多いので仕方ありません。
ということで、あいかわらず、
農民は国の管理下に置かれ耕作の手を休めないよう、離脱しないように誘導されています。
これも幕末のころとほとんど変わりないですね。
5、脱藩vs新選組
農業を始めると最初に関わってくるのが農協(JA)です。
これは最初にお話ししたように徳川幕府って考えるとよいでしょう。
その幕府は各地の藩を統治していますよね。
ですから、
その藩から抜け出すことは絶対に許さん!って
ね、まるで幕末でしょ。
そう、当時、藩を抜ける脱藩者は犯罪者として取り締まられていたんです。
まるで、農協を離脱したら、農協から肥料農薬は売らないぞ、販売もしてやらないからな!
って締め出しを食らうようなものです。
更には農協には青年部っていうのがあって全国組織で、政治にも口が挟めることができる
盟友という組織があってJA組合員の連結を強固なものにしているんです。
そして、徳川が一声かければ一気に集結してデモ行進を行ったり、
連名で意見書を出したりと農民一気さながらのチカラを発揮するんです。
さすがに、脱藩したものを取り押さえたりはしないのですが、その農協を離脱したものを
地域の会合がから外したりと地域内で脱農協者へのメンタル的なダメージを与える
武力を行使しない新選組みたいな組織があります。
私も農家ですからもちろん、青年部活動は一生懸命にやっていました。
その中に入ると
その行動が正義なのです。当時はそう信じていました。
これこそ、まさに幕末。正義のためには戦になったら戦う覚悟があったのです。
はちまき閉めて、国会に座り込みするのが正義だと信じていたのです。
6、岩倉使節団
明治維新後新政府はどういうかじ取りをするのか欧米に学ぶために岩倉具視を団長とする
使節団が英国へ学びに経ちました。
日本の農業界もこれから国際化する時代に向け諸外国から農業を学ぶために
外国へ出向き学びを深めています。
これからの農業の指針を示すために先進的農業を学ぶために。
その先進的農業を行っている国はどこか?
そう、それがオランダです。農業大国のアメリカ、オーストラリアの大規模農業ではなく、狭い国土で効率かつ、生産性を上げる農業で参考になるのがオランダ農業だったからです。
今ではよく耳にする「スマート農業」これってオランダ農業の受け売りなんです。
幕末には大政奉還の5年前には長州藩が伊藤博文らをイギリス留学させています。
後に、明治政府になった後その時参加した井上薫は外交で活躍し、山尾庸三は工学で、
遠藤謹助は造幣で、井上勝は鉄道で近代国家のための礎を作る大事な役割を果たします。
討幕後は岩倉具視率いる使節団が大久保木戸らと欧米列国へ派遣され最新の国造りを
学びましたよね。
これも幕末の政策と全く同じですね。
7、これからの日本農業
おそらく、このまま農協が解体されようでもしたなら、
各地で紛争が起きます。これは農家が紛争をおこすのではなく、農協職員や農政関係者が
起こすのです。自分たちの職を奪われると困るのは農家ではなく農業関係団体にに関わる社員、
職員の人たちなんです。
今の日本に農業をけん引している認定農業者は約24万人です。
一方この農業というキーワードで働いている方々は31万人もいるのです。
明治に入って急激な改革を行った結果、職を失った士族が反乱を起こし、西郷隆盛を担いで新政府と戦った戊辰戦争が勃発したように。
ですから農業改革は進みますが、急激にはいかないでしょう。
しかし、
農業という大きな母船はこれまでの航路から大きく航路を変更しなければならないことは
明確です。
ただ、母体が大きいので軌道を変えるのに時間がかかっているのです。
そこでこれからどういう農業を行っていくのか?
農業は幕末だ!ってことを認識すれば割とヒントがたくさん出てくるはずです
明治政府が藩を解体して県を置いた廃藩置県というのがあります。
農協も似たような改革が進められていて1県1JA構想ってのがあります。
農協を各都道府県に1つにするってことです。
現在(2019年3月25日現在)611の農協があります。
その中で奈良、香川、沖縄、島根が1県1JAであり、これに準ずるのが佐賀、大分です。
これから検討し取り組んで行く県が高知、山口、福岡など8~10数県あるのが実態で、
西日本に多い傾向があります。
そんな中で進められているのが以下の改革です。
※出典:2017.07.26 「農協改革」への対抗軸1県1JA構想を考えるJC総研冨士重夫理事長
改革第1弾
・中央会制度の廃止、公認会計士監査の義務付け、
・総合JAの各事業や全農の株式会社への円滑な転換規定の整備
第2弾
・全農改革、農業資材・農産物販売に係る流通加工分野の業界再編
第3段
・信用事業の譲渡・代理店化と全農をはじめとする全国連合会の株式会社化
【目的】
1、JAを専業農家や農業生産法人のための経済事業に特化した農協に転換させる。
2、株式会社と同じ土俵で協同組合も事業展開すべき
3、農業者だけの、しかも専業や農業法人のような農業者の協同組合になるべき
◆信用事業を中金に譲渡させ代理店化
◆総合事業体としての協同組合を解体させ購買・販売だけの専門農協にさせる。
◆連合会は全農を手はじめに順次、中金、全共連も株式会社化し、いずれ他企業の
M&Aの対象とさせ、系列化も解体分断
【手法】
◆独禁法の適用除外をはずす、
◆法人税の軽減措置の廃止・縮小、
◆金融事業の兼営禁止・信用事業分離・代理店化、
◆中央会制度の廃止・公認会計士監査の義務づけ、
◆指定生乳生産者団体制度の廃止
【現状1】
農協法の事業目的の「農業所得増大に最大限の配慮」や、
ガバナンスにおける「理事の過半数は認定農業者」という法改正に現実化している
【将来】
つまり、組合法の下独自の発展を遂げたJAグループを健全な本来の農家のための組合と、その他総合事業を分けるって方向に向かいます。
そうすることで、JAが独占していた信用、金融、共済事業は一般企業と同等の競争社会にて運営させられることになります。
そうすることでこれまで見たいに新選組に狙われるのではないかってひやひやしながら農業をやらなくても、自由に農協を選び、販売ルートを決めることができるようになるのです。
今の農業を司どっているのは言わずと知れた農林水産省であるが、
今や経済産業省が深くかかわってきています。
これは農産物の輸出入が影響しています。
日本の農林水産省はこれまでいかに収量を上げることができるかを追求することと
農地保全をメインにやってましたが、これからは縮小する日本国内の市場だけでなく
海外の市場を視野に入れなければならず、流通、貿易、ビジネスに趣を置かなければ
ならないようになったのです。
しかし、農林水産省はこれまで農地保全と農産物収量確保という自給率を確保する
役割を大きくになってきました。
急速に国際化する時代についていけないのです。
そこで経産省が農業の産業化、ビジネス化していくことを推奨してきているのです。
実は、明治が始まり、親友だった大久保と西郷が決別した理由は
この価値観の違いだったのです。
西郷が主張するこれからの新しい日本は「農業と文化」だと言い放ったのに対し、
諸外国を学んだ大久保が
「あなたは世界を見ていないから知らないだろうが、これからは工業と文明だ」と言い返した。
まるで、世界を視野に入れている省庁が、
今の日本の農業はずっと内向きだった。
これまでは国内の農家を守るためにどうすれば良いかだけを考えてくればよかったのだが、
これからは国際化が急速に進む、
だから日本農業は「守る」のでは「強くする」と
既存の古い体質の省庁に言い放っているのと重なって見える。
そのために、農地法改定の規制緩和を行い、
農協という徳川を倒そうと策略を立てているのも「農業を強くするため」なのだ。
おそらく、
全て、国際化する時代に合わせてのことであろう。
これから先は、これまで通り国内の収量を上げることと国土保全のための農業を
農水省が行い、世界と戦う農業を経産省がバックアップするような農業になるのでは
ないでしょうか。
明治維新後、ガス灯ができて鉄道が走るようになった。つまり、
これまで考えられなかったテクノロジーが農業界にも入ってきます。
ご存知の通り、
明治維新後と幕末までとは全く時代になりましたよね。
それと同じように全く違う農業が始まるんです。いや、始まっているんです。
それは企業型農業です。
これらすべて大きなところがシェアを奪うことができる弱肉強食の時代に
なるということです。
明治維新のころでいえば、富国強兵。
黒船がやってきた後日本はどうしたか?
外国に占拠されないように軍事を強化したのです。
では農業の黒船は?
最初に話した
企業の農業参入。そして、農協の株式会社化
更には、最近はやりの個人の農業者の組織化、法人化です。
これらすべて強い農業を作るために必要な事です。
これまで保護してきた農業を自由競争の世界へ連れていき、競争にもまれて
生き残った強いモノだけがその世界の王となる。
そのためには諸外国の農業を学ばなければいけない。
日本ではあまりなじみがないが、
国際社会で日本の農段物は国際基準を満たしていない。
つまり、海外では通用しないのだ。これはグローバルGAPと言って国際認証を受けていない農産物は流通できないように世界的に展開する小売・食品メーカーを中心に
農産物を含む食品の安全管理を高いレベルで実現する組織GFSIが
世界基準を作っているんです。
というように、これからは先進国に学び、
新しい農業基準、農業の価値観が誕生します。
これが、幕末以降の農業のこれからなんです。
しかし、こまったことに、この新しい流れに乗れていないのが
地方の農業関連団体のおじさん方です。
頭の中はまるで昭和。つまり幕末以前の農業で時間が止まっているんです。
まさか、日本が鎖国を辞めるなんて
まさか、廃藩置県が起きるなんて
まさか、ガス塔や、鉄道が走るなんて
すべてまさかの出来事で、頭がついてきていません
相変わらずその人たちが見ているのは
農家、農民、農村、農地だけ
マーケットや、社会情勢、ましてや世界のことなんて知りもしないし、
興味もない。ただただ、毎日種を撒いて、いいのができた、出来なかった、
値段が高った安かったって・・・・やっていればそれで良い人たちです。
つまり農業業界には、視野が狭い人たちがたくさんいらっしゃるってことを
理解してほしんです。
でも、社会の事、世の中の事、政治経済の事を勉強して農業界に入ってきた人たちはびっくりするでしょうね。
農業界が時代がそこで止まっているわけですから。
だって、
誰も、農業界が幕末だなんてしならないし、教えてくれませんものね。
特に勉強されている方は、俺って
タイムスリップしたのか?って
自分の頭がおかしくなったのか?って思うほど
「価値観が違う」って感じられると思います。
だから、農業を取り巻く人たちと話が合わないんです。
だって、その人たちは文明開化よりずーっと先の未来の「令和」って時代から
やってきたんですから。
でも、農業業界にずっと携わってきた私からも
お願いがあります。
これらの方々(時代が止まっている方々)をあまり悪く言わないでいただきたい。
この方々は
一生懸命に農家、農民、農村、農地を守ってこられた方々なんです。
そしてその門番をすることが使命なんです。
そして、残念ながら、農民農家を管理統治するのに必死なんです。
相変わらず
やたらと農村でクループを作りたがり、地域のリーダーを立て、
その活動に補助金を出して組織化したがります。
農業界に入ると驚くのが似たような組織がたくさんあるでしょう。
極端に言えば、農林水産部の課ごとに農業組織があるようなもの。
似たような○○協議会だの研修会だの、部会だの。
これってはっきり言って異常です。
そして
その会合にまともに全部参加するとはっきり言って農作業なんてできません。
だけど、その担当者はその組織を運営するのに必死だから
どうにかやって会合に農家を集めようとします。
真面目な農家ほど、これら会合に出席して役人からちやほやされていい気になって
結果、農業経営は火の車。なんてことに陥ります。
するとそういう農家には補助金や助成金の情報が回ってきます。
それがあるから、農家はその組織から抜けられない。
まさに、「守られ農業の負のスパイラル」です。
やっている側は気が付いていません。悪気が全くないのです。
むしろ
地域の農業のためにって心底思いこんでいます。
しかし、この農業を取り巻く方々の頭の中が変わっていない
のこそ大問題なんです。
幕末もちょんまげに草履に和装だったのを
散切り頭に革靴、洋服へ大転換させた時代ですよ。
人々の意識が変わるのにはちょっと時間がかかります。
時代の先がちょっと見えたからって今すぐ社会は変わりません。
でも、
やがて、農業の時代が大きく変わります。変わることだけは事実です。
ですから、
新規農業者はそこに気が付かなければいけないのです。そこに気が付いてほしいのです。
あらためてお話しましょう。
あなたが入ってしまった農業界もやっと明治維新が始まろうとしている
のです。
その明治維新も40年くらいは混とんとしていましたが、
その後、大正、昭和、平成と日本が発展してきたように
やっと農業もこれから生成発展が始まるのです。
これから発展する農業で成功するには簡単です。
明治から今日に至るまでの日本の経済界のまねをすれば良いのです。
つまり以下の通りに、今成功している企業の真似をして
農業界に導入すれば良いのです。
《産業革命》
- セル生産の家族経営からライン生産の組織農業に転換します。
《組織型企業型》
- 農業も一般企業になるので雇用環境など労働基準も適用化されます
《品質管理》
3、国際社会で戦かうことになるのでグローバルGAPなどの国際基準に合わせた生産
を行います。
《ブランディング》
4、藩という思考でなく、日本という思考でブランドを作ります
《リスクヘッジ》
5、災害などのリスクヘッジのため産地の分散化を図ります
《資金調達》
6、資本は自己資本のみならずあらゆる金融機関の協力を得ます
《サプライチェーン》
7、顧客とのつながりを強化し、プロダクトアウトからマーケットインへ転換。
サプライチェーンのなかのサプライヤーとしての位置付けを行う
《人材育成》
8、サスティナブルな農業経営を実行するために人材育成を行う
《マネジメント》
9、企業理念を明確化し、事業計画に基づく事業運営や
データーから得た根拠に基づく生産管理を行う
さて、
これまで、農業は幕末だ、だから今の時代の農業をやれば成功します!って話を
してきましたが、
要約すると、
やっと農業は競争時代に突入したって話なんです。鎖国しなくなったから。
で、これから競争、戦いが始まり、生き残ったところが農業業界をけん引する
リーディングカンパニーが生まれるんです。
だから、いまは皆同じスタートラインに立っているから
頑張れば1位になれますよって話なんです。
だから、農業はチャンスなんです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
農業界は幕末だ!なんて、ほとんどお前の妄想だろ!って思われた方もいらっしゃるかもしれません。
中には憤慨された方もいらっしゃるかもしれません。
ところで、お前は何でこんなことが言いきれるんだって思われたことでしょう。
私は15年前にひょんなことから企業が農業参入した農業の会社に中途採用されました。
そこで見た企業の農業はそれは先進的で、農業界しか知らなかった私には衝撃的でした。
当時企業のオーナーがこれからの農業はこうなるからって教えてくれたのが
日本農業のトレンドの項で書いている9つの内容です。
それを今から15年も前から実践していて、
今では国内でもトップクラスの農業のリーディングカンパニーになっています。
つまり、わたしは当時までただのいち農家だったのですが、ある時信じられないような
企業農業に出逢いそこで全く新しい価値観を植付らえたのです。
まるで、幕末に土佐の漁師、ジョン万次郎が漂流してアメリカに連れていかれて
新しい文化文明に触れたように。
その後、ジョン万次郎は奇跡的に帰国し、幕末にはあの大政奉還を時の将軍に進言した
土佐藩藩主、山内容堂にアメリカの文化文明を教えていたと言われています。
時代の先を見てきた万次郎の話をちゃんと聞いてくれた結果、日本はペリーとの交渉で
間違った判断をせずに済んだともいわれていいます。
時代が大きく変わる時は
大きく価値観が変わる時です。
新たな価値基準を持つものと価値観が変わらぬままの人が混在している今こそが、
まさに幕末と同じだと思っています。
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