儲からない農家が絶対に持っていない「お客様ファースト思考」

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下です。

現在農業ビジネススクールでは毎週火曜に若手・中堅農業者コースを実施しています。

今日はその講義の中から

”儲からない農家が絶対に持っていない「お客様ファースト思考」のお話をさせていただきます。

 

ビジネスではすべての業種業態にお客様がいます。

お客様とはモノ、サービスを提供する相手の事です。

 

直接個人の人を対象にしたビジネスはBtoCと言って会社が個人の相手をする商売のことを言います。例えば自動車会社は会社が個人に車を販売します。

また、会社が会社と取引をすることをBtoBと言って鉄鋼会社が部品工場に鉄板を販売したり、部品工場が自動車会社に部品を売ったりしています。

最近ではCtoCと言って個人が個人にモノサービスを売るビジネスも誕生してきました。

例えば、メルカリです。メルカリはネットは介していますがメルカリは個人と個人の取引の場を

提供しているだけで実際の取引は個人同士です。また、ココナラもその類です。

 

では?農業はどうでしょうか?

だれを相手に商売してるのでしょうか?

 

では近所の農家さんに取材してみましょう!

 

近くで畑仕事されている農家さんに聞いてみましょう。

広い畑ですね。どれくらいありますか?

1haぐらいあるね。

1haは1ha!1町だよ!(怒)

何つっくっているんですか?

見りゃわかるだろ!

キャベツだ!

 

あ、・・・すみません。

 

で、お聞きしたいんですが・・・

おじちゃんの

お客さんって誰ですか?

 

はあ?

 

そんなもんおらん!(怒怒)

 

ってことは・・・

そのキャベツ・・・・

 

誰のために作っているんですか・・・?

 

はあ?(怒怒怒)

誰のためって?

 

農協に出荷するためじゃ・・・

じゃ、お客さんは農協ってことでよいですか?

 

・・・・・・

 

お客さんが農協なら農協がすべて買ってくれるんですよね。

 

そうじゃ

 

だったらいくらで買ってくれんですか?

 

そんなもん相場で決まるからわからん(怒怒怒怒)

 

じゃ?農協のお客さんって誰なんですか?

 

そりゃ卸売り市場だろ。

農協は全国の卸売市場と繋がっているからそこに出荷して

毎日競りにかけられるんだ!

 

そこで値段が決まるんだ!

君はそんなことも知らないのか?

 

いや・・・知ってますが・・・

 

農家のお客さんはだれかな?って思って。

 

それじゃ・・・・

 

まだ、なんか言いたいことがあるのか?(怒怒怒怒怒)

 

市場のお客さんって誰なのかなーって

 

そんなの仲卸の青果業者の人たちだよ!

毎朝卸売り市場に買い付けに来てるだろ!(怒怒怒怒怒怒怒)

 

じゃ農家のお客さんは青果業者さんってことになりますよね

 

はあ?(怒怒怒怒怒怒怒)

 

俺は農協からおカネをもらっているから農協が客だ!

 

いやそれは違うでしょ(反論)

 

農協は協同組合だから農家さんが出荷した農産物の売り上げから

手数料を引いて農家さんに売上代金を払い戻しているから、

農協のお客さんがおじちゃんたち農家なんです。

おじちゃんたちが農協のお客さんなんです。

だから、農協職員は農家さんにペコペコしてるんです。

 

もっと言うと卸売り市場のお客さんは

農家(農協)と仲卸青果業者の両方なんです。

実際に、仲卸青果業者が競り落としてくれなければ手数料を貰えないし、

農家(農協)が商品を出荷してくれなければ市場は成り立たないんです。

 

ってことは

俺たち農家のお客さんって・・・・・

 

そう、仲卸青果業者さんたちなんです。

この人たちがおじちゃんの農産物を競ってくれなければ

おカネが入ってこないんです。

 

ってことは

俺たち農家は

N(農家)ーJ(農協)-M(市場)to B(青果会社)てことになるのか

 

そうなんです。農家はお客さんとめっちゃ離れているんです。

 

だからお客さんって誰?て聞かれても答えられないんです。

 

じゃ、俺たち農家が儲かるにはどうすればいいんだ?

 

BtoBもBtoCもCtoCもすべてお客さんに喜ばれているところだけが

成功しています。

これはビジネスの鉄則なんです。

 

でも農家だけはお客様が見ていないから

おカネを稼ぐことが下手なんです。

 

たまに農産物の相場値上がりして予定していた競り値より

上回った額を「儲け「」と言って喜んでいるだけなんです。

 

当然、その「儲け」は結果として品薄な時に出荷した農産物が

卸売市場で競られた結果高くなった結果なんで

結局のところ

 

お客さんである青果業者はうれしくないですよね。

だっていつもより高く買わなければならなかったわけですから・・・

 

だから、ほとぼりが冷めると価格は下がる。

そして農家の売り上げも下がるんです。

 

つまり、農家はお客さんの事全然考えていないんです!

 

・・・いや~そんなこと言われても・・・

 

農業で稼ぎたい、農業で成功したいなら

お客様ファーストです。

お客様が喜ぶにはどうすれば良いかを考えなければ成功しません!

 

いやまて!

美味しいモノを作れば高く売れるんじゃないか?

これがお客様を喜ばせて稼げる農業ができるんじゃないのか?

 

残念ですが、そうじゃないんです。

もちろん美味しいモノが良いのですが、

 

美味しいモノより大事なことは

 

 

安定なんです

 

安定?

 

そう、スーパーマーケットでお買い物している奥様に

どういう農産物が欲しいですか?って質問してみましょう。

 

そうすると、大半の方は新鮮でおいしいモノって答えるはずです

 

でも本当は安いかいつも同じ値段で買いたいって思っているんです。

つまり高い値段のお野菜は買いたくないんです。

 

ってことは安定して安値で出荷しろって消費者は言ってるんです。

 

ちょっと待て!お客様ファーストだかなんだか知らないけど

だんだん腹が立て来た(怒怒怒怒怒怒怒)

 

いやいや最初から怒ってましたけど・・・・

 

なんだよそれ!じゃー何かい?

客は安かれ良かれって言ってるのか?

 

俺たち農家がどんだけ苦労して作ってるのか知りも知らないくせに

無いが安いモノを安定的に欲しいだ?

ふざけるな

何が安全なモノが、安心して食べられるものがいいだ?

 

勝手なこと言いやがって、

 

 

そんな奴らに俺の野菜は食べてもらわんでもいい(怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒)

 

 

あの~

 

お怒りのところ申し訳ないんですが・・・・(おそるおそる)

 

おじちゃんがもし居酒屋さんに行って

とりあえずビール!って頼んだ時に

お前にはビールは飲ません!って言われたたらどうします?

そんな店に二度と行くもんか!(怒怒怒怒怒怒怒怒)

ですよね。じゃ、ビール一杯が1200円だったら?

そんなぼったくりの店潰れてしまえってみんなに言いふらすね!(怒怒怒お怒怒怒怒怒怒怒怒)

でもその店ビールが全国的になくなってビールが品薄なんですって言われてもですか?

 

そうだ、ビールが1杯1200なんて誰が飲むか!(怒怒怒)

 

 

でも・・・・

 

もしかしたら・・・・

 

スーパーマーケットに会に来ている奥様も

もしかしたら

そんな気持ちになるんじゃないかな・・・

こんな高いキャベツなんて買えないわって・・・

 

ビール作っている人も大変だと思いますよ。

それでお一生懸命に作って1200円なっちゃうとお客様が

怒っちゃうだろうなーって思って

 

一生懸命に

 

一杯500円で飲めるように頑張ってるんじゃないかな?・・・・

 

世の中日常生活で消費するものはできれば

余りたくないほうがいい。

これって自分がそうだから。

 

でも売る側になると少しでお高い方がいいって考えるのもフツーのことなんです。

 

でもこの水と油はずっと交わらないでしょう。

おそらくですが、お客さんの方から

 

そんなに大変な思いをしてキャベツ作っていたんですね!

今まで知りませんでした!

明日からはキャベツ1玉500円で買うようにします!

 
なんて時代がくれば良いのですが、よほどの大きな災害があって
キャベツがこの世からなくなりかけでもしない限り難しいでしょうね
 
それよりもお客様が喜んでくれるようなリーズナブルな値段で提供するためには
どうすればいいかを考える
 
「お客様ファースト」
 
の農家になったほうが幸せな農業経営ができるのじゃないかなーって
思っています
 
 
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