人手不足を補う方法

いつもご覧いただきありがとうございます。
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸です。
 
 
いよいよ農繁期に入ります!
秋分の日を境に
稲刈りやら冬作の作付け準備やらで大忙しのシーズンに
入ります。
人手不足は農家だけではありませんが、
それでも今やらなければいけない仕事が重なるこの季節は
やっぱり
猫の手も借りたくなります。
このタイミングで収穫しなければ適期を逃しまう!
ってことになれば
商品価値が下がってしまい
結果として
売上減、
所得減、
となって、ダイレクトに
自分や家族の生活費減に直結します。
また、このタイミングに植付もしくは播種しなければ
需要期に出荷が出来ない!
良質生産ができない!
となれば冬、もしくは春の収量、春の収穫に影響し、
結果として
売上減、
所得減
となって、やっぱりダイレクトに
自分や家族の生活費減に直結します。
いずれにしろ、この大事な時期の作業が
スムーズにできるか否かは
農家の生活費にダイレクトに影響するのです。
そこで農家はこれまで(昭和後半から平成前半)
地域や親せきなど身内の協力を得て
この大事な時期を乗り越えてきました。
いわゆる 加勢です。
地域や身内はその時期を逃すと
その家が大変になることがわかっているので
無償で加勢し助けます。
助けてもらった農家もまた別のところが困ったときには
加勢して助けます。
つまり農業はこれら地域社会の相互扶助の精神で成り立ってきました。
※これを大きく組織化したのが農協です。
しかし、昨今、
社会がかわり地域や身内から加勢してもらうことをせずに
臨時雇用と言って
日当、報酬、時給などの対価を払うことで
臨時で地域身内以外の人に手伝ってもらうというやり方に変わっていきました。(平成前半から最近まで)
ところが、臨時で働いていてくれたパートアルバイトの方々も生活があるのでできれば継続して働きたい。
臨時雇用ではなくて
常時雇用してほしいって声が上がり始めてきました(令和)
そこで最近の農業界のトレンドが
雇用型農業です。
従業員を正社員として雇用して常時働いてもらう。
農家にとっても
忙しい時に労力があるので安心ですね。
ところが
問題が3つ発生します
ひとつは
「農業の仕事が暇な時があり、仕事がない時は従業員を遊ばせることになる!」
ふたつめは
「万一不作でも従業員は固定給を払わなければならない!
雇用費は固定費として出ていく」
この二つの問題は農家側(経営者)にとってはかなり重要な問題です。
しかし、
みっつめは雇われる側の問題も大きいのです。
それは
「従業員の労働環境や社会保障」の問題です。
農業という職業はいろいろと免責されていて
労働環境整備や社会保障加入など甘めの条件で成り立っていますが、雇われる側からすれば
やっぱり、労働環境や社会保障は充実してる方が良いに
決まっています。
先に書いたように
元来、農業という業界はヒトを雇用するのに
慣れていません。
その慣れていない業界がこぞって
にもかかわらず
いそがいしからって
雇用型農業を始めています。
理由は忙しいから・・・・
なんと浅はか。
農業の本質を視ずに
目先の対応をしてしまう・・・・
浅はかな経営者が雇用を始めると
二つの苦難が待っています。
それは雇う側の苦難
それと雇われる側の苦難
では
雇用型農業で二つの苦難を乗り切るためにはどうすれば
良いか・・・・
答えは
忙しいから雇うではなく、
利益がでるから雇うにすればよいのです。
意味が分かる農家は雇用型農業に転換しても
生成功します。
しかし、意味がわからなければ
常時雇用型農業はやめて
これまでの臨時雇用か、加勢労力でしのぎましょう
ご参考までに
常時雇用型農業に転換される方は
ヒトを雇うための心構えや、社会保障制度の仕組みなど
詳しく書いていある
「まんがでわかる!農業版!
これから人を雇う時の40のポイント!」
を是非お読みください
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マンガになっているので本を読むの
が苦手なひとでも
 
分かりやすいし、
この冊子の著者は農業界に精通している
私が尊敬する
くまもと社会保険労務士事務所の西原哲朗先生です。
発行元はJA熊本中央会
手に入れたい人はそちらに問い合わせてください(^^♪
 
 

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