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農家の兄弟でとっちが後を継ぐか問題について考えてみた

いつもご覧いただきありがとうございます

農業パーソナルトレーナーの山下です。

 

今回は農業の兄弟事情について

兄弟事情といっても跡継ぎ事情のことです。

私が子供のころ(昭和50年~60年)は農家の長男が後を継ぐのが

当たり前でした。

 

しかし、最近ではだれでも継げるものが継ぐ時代になってきましたよね。

このように、

農業界でもある変化が起きているんです。

 

それは

 

「勉強できるやつは後継がなくても良い問題」が間違っているってことです。

 

私が子供のころは男兄弟が二人以上いると一番できの悪い奴が

後を継いで、勉強できるやつは大学へ行って会社に勤めるほうが良いとされてきました

 

しかし、今は違います。

勉強できないやつはどこでも就職できますが、

農業は勉強ができるやつしかやれない時代になったのです。

 

こういうと、昔の世代(60代70代)の方は違和感があるかもしれません。

 

でも、今の農業はめちゃくちゃ頭を使うし

頭を使わずに体だけ使う農業は淘汰されていくのです。

 

これから農業を始めようと思っている人に

このれから農業で成功するには

お客さまとのコミュニケーション能力や

取引先とのビジネスを成り立たせる交渉力が必要ですよっていうと

困惑されます。

 

おそらくそういう方は

ゆったりとしたスローライフ的な農業を目指されているのでしょう

 

しかし、そんなんで農業経営が成り立つわけがありません。

ましてやおいしいものを作れば大丈夫だとか

有機栽培しているから大丈夫といった

 

都市伝説みたい農業をいまだに信じて農業を始める方が

後を絶ちません。

 

おまけにそのような経営感覚、ビジネス感覚がゼロの人に

農業を勧めているのが今の実情。そうやって農業センスのない人たちばかりが増えて

その人たちが苦しんでいます。

 

誰かが、頭を使う農業はだれでもできないので気をつけろ!って言ってやらなければいけないのです。

 

農業参入の障壁が低いって思われていいることがおおきな要因の一つですが、

そもそも農業参入は「起業」のなかで一番ハードルが高いんです

 

農業を始めるといっても

 

居酒屋、ラーメン屋、カフェを始めるのと同じ

「起業」です

最初に投資をして商売をはじめ自分でお金を稼がなければいけません

しかし、農業だけは別と考える人が多いのにいつも困惑します

 

農業もお金を稼ぐ事業である以上同じ起業であるのに

農業だけは私にもできるって「勘違いして」農業を始めてしますのです

 

脱サラして「起業」される方は

最初にやらなければいけないのが2つあります

 

それは「仕組み」づくりです

ひとつは

つつがなくモノ・サービスを供給する仕組み

もう一つはそのモノ・サービスがお金変わる仕組みです

 

ラーメン屋さんを始めるには

当然ラーメンを作ってお客さんに供給しなければいけませんよね。

それもお客様を待たせずに素早く作らないとダメ

ですからおいしいラーメンが作ることができるだけでなく

オペレーションや段取りが良くないとラーメン屋にはなれません

さらに、お客様を集めるマーケティングも必要ですよね。

さらにお客様が集まる仕掛けつまりコンセプト作りとか

店内内装のレイアウトやデザインなども勉強する必要があります

 

このようにラーメン屋さんを始めるときにラーメン作るのが

得意なだけでラーメン屋さんが務まるはずがないことぐらいは

誰でもわかるはずです。

 

同じように農業も野菜を作るだけでは成り立ちません

お客様と取引できるように交渉したり商談したり取引先との

コミュニケーションは欠かせません。

当然、決算したりする経理業務も必要ですし

従業員を雇ったら労務管理も必要です。

 

これまでサラリーマンをしていた方は

おそらく経営もやったことないし、経理も労務管理もやったことがない人たちです

 

そんな人がいきなり農業ができるわけがないんです。

 

これは農業後継者でも同じです。

 

「勉強できないほうが農業をやりなさい」では日本の農業は衰退していきます

 

勉強できる学習能力のあるほうに農業をやらせて自分で

好きなだけ稼がせる。

 

あまり勉強が得意でないほうに会社員として

決めれらた業務をまっとうすると生活が安定するという職につかせたほうが

互いに幸せなような気がします。

 

 

 

中山間地農業はどうすりゃいいんだ問題

いつもご覧いただきありがとうございます
農業パーソナルトレーナーの山下です。

今回は「中山間地農業はどうすりゃいいんだ問題」について

昨今、スマート農業だの規模拡大だの言われている農業業界ですが、私もこれまでは
この大規模化農業を推奨していました。

なぜなら稼げる農業を実現するには規模拡大によるコスト削減が一番手っ取り早い
からなんです。

私も営農してきてずっとこの規模拡張による効率化、合理化、低コスト化農業を
目指してきました。

しかし、農業者には規模拡張できない地域や、規模拡張型農業ができないタイプの農業者も
たくさんいらっしゃいます。

そこで、今回は規模拡大による低コスト農業ができない中山間地農業について考えて
みたいと思います。

まず、
農業業界では「立ち位置」で課題、問題が異なるということを前提としてお話します。

そもそも国は国内の食糧確保のために農業という産業を保護し、農業者が持続継続的に
営農活動をしてもらうために政策を講じています。(ざっくりですが)

さらに国土保全ということも大きな目的となり農地が荒廃しないためにあらゆる
取り組みを行っています。
そして、
これに準じて地方自治体もその政策を地元の農家におろしていきます。

しかし、地方自治体は自分の地域の存続も考えなければいけない。
つまり財源者として農家をとらえる必要もあります。



一方、農協も同じく財源者として農家をとらえる必要があります。
農家の農家による農家の組合が農協ですから。

では農業者は?というと

まず「我が家の財源を確保する」のが最優先です。

ですから、これまでの経緯として、
農業業界は食糧確保、国土保全、財源、という大きな3つの観点か
農家の財源を確保する(生活を成り立たたせる)ことが重要だ!として
その結果、農家を保護し、指導し、強化してきました。

ところが、意図せず、思わぬ方向へ農家の意識が流れていきました
それは、「保護されて当然」といった価値観を持つ農家が増えてしまったのです。

さて、今回のテーマである「中山間地をどうすりゃいいの問題」についてですが、

以上のような背景を踏まえて

まず、中山間地の地域の人々に自分たちでどうにかしよう!という気運が高まらないと
まず無理でしょうね。というのが前提条件となるのではないでしょうか。

つまり、中山間地どうすればいいのか問題は「農業者の意識改革」がまずもって必要だ!
って考えています。

なぜならば、とにかく、農業者にはネガティブな人が多い傾向にあるからです。

例えば
「どうせ、若いもんは農業なんかやるわけない 若いもんに農業は務まらない 」
といった若者に対する嘆き。

「どうせ、頑張っても鳥獣害や、自然災害があればお手上げだ」といった不可抗力的な
問題へのあきらめ感。

「基盤整備されていないから、規模拡張がなんてできない」といっ
合理化農業ができなければ生き残れないという思い込み。

「うちは地方だから物流費がかかるからお客さんは買ってくれない」といった
マーケットを知らないために起きる卑屈感。などなど、


今の若者は我々のころに比べるとはるかにレベルの高い価値観を持っています。
私が主催する新規農業者の勉強家「農業未来会議」のメンバーの中には東京から家族で
なんの身寄りもない熊本にきて1から農業を始めて立派に小規模で利益を出している方
が何人もいらっしゃいます。

鳥獣害、自然災害はなかなか防ぐことは難しいのですが、くまもと農家ハンターという
活動をしている宮川さんは全国の農家とIOTを駆使してこの問題に取り組んでいる方も
いらっしゃいますし、災害による被害は収入保障制度などを上手に活用することもできます。

規模拡張されていない棚田や不便な農地を活用してクレソンを栽培してレストランに
提供しようと取り組んでいる新規農業者もいます。

また、物流費をお客様に負担してもらうことで優位な販売を仕掛けている若手農家も
実在します。

このように、まずは農家が卑屈にならずにどうにかして改善せねば、国や自治体、農協に
頼らずに自分たちでどうにかしなければという気にならなければ、中山間地の農業は解決の
糸口が見つからないでしょう。

つまり、問題を解決できるのはお金や補助金の前に、そこにいる人がどうしたいか?が
一番重要なのです。

ですから、国や、自治体や、農協が先にその問題を取り組もうとすればするほど
その地域の人は受け身になるのでイノベーションが起きにくくなるっているのではないかと
思っています。

では、中山間地の農家が自発的にイノベーションを起こすようになるには
どうすればいいのか?

中山間地問題を地域の活性化、地域の農家が豊かに暮らせる仕組みをできるにはという
問題解決=「農家の暮らし向上」と定義づければ
「暮らしの豊かさ」はお金だけではありませんし、人、環境によってそれぞれの価値感が
違うので難しくなります。

そこで、単純に
問題解決の糸口=農家の「所得口」を増やす。という観点でこの問題をとらえることに
します。

そうなると方法は2つ。

農家の所得口を増やすには
1、お客様へ農産物やサービスをお届けしてその対価をいただく方法と

2、お客様が直接農家さんのところにきてお金を落としていく方法です。

1、のお金をいただく方法は
農協や市場などを通じて仲卸、小売り、外食中食業種の方に仕入れてもらい
その対価をいただく方法です。

しかし、これはライバルが多すぎます。
平野部の産地も同様にして同じビジネスをやっているので、仕入れる側はより効率の良い
大規模生産、物流が簡単な平野部の産地と連携したがります。

そこで、最近では自分の産地を選んでもらうためのブランド化を進めて
その平野部産地との差別化を図り生き残りをかけている中山間地も増えてきました。

しかし、いくらこだわりの農産物を生産しても物流費など割高になる中山間地は
仕入れ側からすれば敬遠されがちです。

もし、この戦略で所得口を得るならば百貨店など高級価格で売れるところを
ターゲットにすべきです。

フツーのスーパーはどれだけこだわっても買いにくるお客さんがリーズナブルな
商品を求めている以上、その差別化された努力は価格に反映されません。

しかし、百貨店や高級スーパーなどは手間暇かけたこだわりの商品であればそれなりの
価格を店頭で表示してくれます。

理由はそこに買いに来るお客さんの層がそういう人たちだからです

また、ネット販売(web販売)も同様です。
高級な価格であっても産地のこだわりやその価値をうまく伝えればお客さんは納得して
お金を払ってくれます。

例えば四国の農村で落ち葉や枯れ葉をビジネスにしている上勝町のようにただの葉っぱで
さえその価値を見出したお客さんとつながりさえすればちゃんとしたビジネスになるのです。

2、は1と同様にその価値がわかる人たちに来てもらう。そして地域にお金を落として
もらう方法です。

いわゆる観光農園的な手法です。

難しいと思われがちかもしれませんが、利益率はかなり高いビジネスです。

なぜなら、作業をさせてお金をいただくことができるからです。

例えば甘藷の苗植え付け大会で参加費1000円とすれば、芋苗を植える作業をしてくれて
お金までくれる。一石二鳥です。

さらに芋ほり体験1000円として集まってくれるならば芋ほり自体がお金を生みます。

もちろんそのためにはいろいろと費用も掛かりますが体験型農園を提案して集客する
農業ビジネスはこれからかなり流行ります。

理由はこれらに興味関心のある人が多いからです。

今、人々の興味関心ごと(若い世代)は

・食べる
・映える(インスタ映え)
・援ける(ボランティア)

農業はこの3つにすべてはまっています。

週末わざわざ田舎の農園で仕事を手伝ってその素材をその場でいただく。
これをやりたがっています。

そしてその時間を切り取って情報発信します。

それを見た人が共感してまた、人が集まります。


この仕組みを中山間地に作ることができれば所得口を増やすという目標は
達成できると考えています。


長くなりましたが、結論です。

中山間地問題を解決する糸口は何を作るかよりも
お客様とつながるということが重要です。そして
誰に訴求するかのほうが大事なのです。

「自分たちの田舎は何もない」は、あくまでもその地域の人々価値観でしかありません。

相手次第で、それは「宝」であることに気付かなければいけません


私は道の駅に行くたびにそう思います。
だって、我先にと買い物している人々でごった返しているんです。

人はわざわざそこに行ってそこのものを買うのが好きなんです。
そしてどうしてもいけないときはお取り寄せしてでも買うんです。

この方法こそが中山間地問題の糸口だと思っています。



ということで最後は私の持論です。


中山間地問題はどうすりゃいいんだ問題は

あなたのファンになってくれるお客さんとつながることができれば解決する!

長い文章におつきあいいただきありがとうございましたm(__)m

今回は農家の悩みについて

いつもご覧いただきありがとうございます

農業パーソナルトレーナーの山下です。

今回は農家の悩みについて

私も30年近く農業をやってきましたが、良かった事ばかりではありません。

むしろきつかったことの方が多かったような気がします。

 

私の場合は、「きつい」って言うと、まずは体力的でしたね。

私は体が小さかったので20㎏の肥料を持ち上げるのも結構きつかった。

 

トラクターのアタッチメントの取り付けの時も今では割とワンタッチで結合できますが

以前は、最後は人の手で微調整するタイプが多くて、結局は重たい鉄の塊を人力で動かすことが結構あったんです。けっこうそれもきつかった。

だから、結局は妻と二人がかりで取り付けることに・・・

つまり、機械作業は一人でできるのに、結局その前の準備に二人必要になるんです。

他にも防除するための動力噴霧器を軽トラックに積む作業。これも結構きつかった。

だって、あれってかなり重たいんですよ。

更に、防除するときは重たいホースを引きながら薬剤散布していました。

私のビニールハウスは100mありましたからかなり腰と足に不可がかかっていました。

よく、指導員の方が

薬剤散布とか葉面散布とかやったほうがいいですね。なんて簡単に言うけど

「ばかやろう!ホース引くのって大変なんだぞ」っていつも心の中では思っていました。

じゃ、薬剤散布で楽をするにはどうすればいいのか、

それはホースを引くのをもう一人の人に手伝ってもらうとよいのです。

簡単ですよね。これってどこの農家さんもやっています。

でも、これって意外と効率が悪い。だって二人作業になるからです。

もしこの作業が一人で出来てもう一人は違う生産性のある仕事ができたら・・・

この防除ひとつにとっても、アタッチメントの取り付けひとつにとっても

一人でできるのと二人必要なのでは生産性が全く違います。

私は、いつも妻は他の仕事をして、安定的な所得を得ていれば我が家の経営は

「安定するのになぁ」って考えていました。

つまり、妻は妻で生産性のある仕事をして、私は私で生産性のある仕事をするには

どうすればよいかっていつも考えていました。

つまり、私の場合は「体力的にきつい」より、どうしたら一人で生産性をあげることができるか?の方が最大の悩みでした。

当時、私は

妻と二人でしたから二人分の給料を稼ぎ出さなければならないって思っていたのですが、

農業は所得が不確定な職業で、良い時もあれば悪い時もある不確定要素を多く含むハイリスクハイリターンのビジネスだって割り切っていました。

ですから、いつもどうやって経営を安定させようかばかり考えていました。

ところが、最近では、機械も進化し、一人でアタッチメントが取り付けられたり、ブームスプレイヤーなど乗用薬散機やドローンなんかで防除できたりして、人件費を削減し、生産性を上げることができる夢のような時代になってきました。

これにより、かなり省力化が出来るのです。つまり一人でできるようになったり、一人当たりの作業性、生産性があがってきたのです。

しかし、これらを導入すれば、当然農機具の支払いなどの支出も増えてきます。そうなると更に売上を上げなければならない。

そして、その為には規模を拡大せざるを得ない。

といった具合に経営を安定させるどころか、事業拡張による過剰投資スパイラルに入り込んでしまう可能性があります。

つまり、農業は一人当たりの生産性を高めて安定性を図ろうとすると規模を拡張し、売り上げを上げていかなければ成り立たないようになっているのです。

この現象は今始まったわけではなく、昔からその道をたどってきています。

例えば、

私の祖父(大正生まれ)のころは3桁農業って言って、どうすれば100万売り上げるかの時代だったそうです。

私の父(S16年生まれ)のころはいかに1000万売り上げるかの時代だったようです。

そして今、私の時代はいかに1億売り上げるかの時代になました。

そして次世代はいかに10億売るかの時代に必ずなります。

このように、いかなる時代でも効率化、合理化、省力化の方へ時代は流れ、生産性が高まることを人々は求めていくのです。

そして我々農業者はその時々の変化に対応していくしかない・・・

つまり、「農家の本当の悩み」とは

“一人当たりの生産性を高めるその時々の時代に対応していく”ということなんです。

更に付け加えると、

これができれば自分や家族の生活が安定し、これができなければ自分や家族の生活がままならない状態になるかもしれない・・・・

といった不安を抱えているのです。

では、

今、時代の変化にどうやって各農家は対応していっているのか?

大きく分けて2つあります。

ひとつは「明確ビジョンを持ち、計画を立てて実行している戦略的農家」

もう一つは「時代に流されて目の前の対応に追われているその場対応型農家」です。

ひとつ目の農家はなりたい農業、やりたい仕事、理想的な人生を

描いてそれに紐づいた農業を実践しています。

一方、二つ目の農家は

目の前の情報に振り回され、時間とお金の使い方がまるで分らず、

隣の人が新しい機械を買ったから私も買う。隣の農家が外国人技能実習生を入れたから

自分のところにも入れる。って具合に常にその場対応で、いずれはおカネが回らなくなってしまいます。

今まではこの二つの農家の差があまり出なかったのですが、

これらはこれから顕著に表れることになります。

その理由は農産物単価の高騰がなくなるからです。

これまではその場対応型農家でもたまにある農産物の高騰による“ボーナス“みたいな

売上追加でその場をしのげたりすることが出来ていました。

しかし、いずれこの「ボーナス」がなくなります。

詳しくはまた別の機会にお伝えしますが、農産物流通業者もかなり厳しい状況ですので

おそらく、高値取引を回避する手段(輸入とか)をフルに活用してくるからです。

さらにもう一つは補助金助成金です。

農業は過保護に保護されている典型的な産業です。

それも先ほどの「戦略的農家」から「その場対応型農家」まですべてが保護の対処になっていました。

しかし、そろそろその手法にも限界がきています。

つまり政策もすべての農業者を保護するよりも積極的、戦略的な農家を支援しようって

動きにシフトしてくはずです。

これは今でいう、認定農業者にあたります。

でも、認定農業者だからと言って安心してはいけません。

更に、いずれは法人化、大規模化農家が有利になる政策へとシフトしていくのではと予測されています。

実は、

このようなことは私が言うまでもなく、農家さんはこれらの事には薄々気が付いています。

だから、不安なんです。

しかし、

「何から始めて、何をやればいいのかがわからない・・・」

これが、本当の農家の悩みなんです。

わたしがこのように断言できるのは農業コンサルタントしてそう感じているからです。

私の会社、農テラスでは常時、「無料経営相談」を実施しています。

しかし、無料にもかかわらず、悩みを相談に来られる方って意外と少ないんです。

なぜだと思います?

それは農家の方々が、

「何を悩んでいるのか?」「何を相談してよいのか?」わからないんです。

ただ、やみくもにこころの奥底に不安がある。なんかスッキリしない。

もやもやする・・・

そういう方ってあなただけではないんです。他にもたくさんいらっしゃるんです。

ですから、こういう方のために

実施しているのが毎回お知らせをしている「農ビジセミナー」です。

何を悩んでいるのかわからないがなんかスッキリしない方。

悩んでいることがあるけど人には言えない方

何か今のままではダメだと思っているけど何から始めたらいいのかわからない方

などなど、

今の現状を少しでも変えたいって思っている方は農ビジセミナーにお越しください。

必ず何かしら「来てよかった」って答えがかならず見つかりますよ(^^♪

 

メルマガにご登録いただける方はコチラ
https://notera-seminar.com/mz.html
 

農ビジセミナーにたくさんの方がご参加頂きました

いつもご覧いただきありがとうございます
農業パーソナルトレーナーの山下です。
 
今回は今年1年の農ビジセミナーを振りかえってみたいと思います
 
そもそも、農テラス主催の自主セミナーは今年1月から始めたもので、
最初は参加してくださる方がいるのだろうかとかなり心配していましたが、
毎回多くの方にご参加頂けることで何とか継続して実施することができました。
 
   
このメルマガを読んでくださっている方はお分かりだと思いますが、
農業は「生産活動」だ、ということがこれまで常識として認識されてきましたが、
それが大きく変わってきています。
 
それはどういうことかというと、
 
農業は生産事業でもあり、実は「経済活動」を積極的にやらなければいけない時代に
突入しているということです。
 
ですが、農業界には経済に強い方があまりにも少ないのが実情です。
ということで、
農テラスではこれまでの農ビジセミナーでもコンセプトに従って「経済活動」できる
農業者になるためのセミナーを次の通り実践してきました。
 
《今年のセミナー内容一覧》
第1回 初めて相対取引する若手農業者のための「契約栽培の始め方」
第2回 新規農業者のための「成否を分けた5つのポイント」
第3回 販路開拓、販路拡張したい「農家のためのセミナー」
第4回 強い農業は人材から!「採用力アップセミナー」
第5回 オランダ農業の強さの特徴と最新事例から見えてくる「今後の農業の方向性」
第6回 大規模農業とスモール農業の「生き残り方の違い」
第7回 ベンチャー企業で学んだ「稼げる事業計画の立て方」  
第8回 中小企業が実践すべき「webマーケティングの最新情報」
第9回 従業員、パートさんたちが活き活きと働いてくれる「職場を作る方法」
第10回 人は育てようとしても意外に育たない!「農家のための従業員人材育成法」
第11回 これからの農業のトレンドになる「観光農園、体験農園を始める」
        1年前にはじめなければならないこと
第12回 農テラス感謝祭 「異業種情報交流会」
 
特に第5回は農テラスと連携しているオランダ農業トランスレーターのyu mizukiが
オランダハーグよりlive(生中継)で現地リポートをしていただいたり、
第4回は神奈川から私が日本一と認める農業法人の井出社長にも講義をしていただきました。
また、第8回はwebマーケティングの講師としてTVなどにもご出演されている
酒匂さんにもお越しいただき、最新マーケティング事情からgooglの裏側の話まで
そこまで言って委員会ってくらい内容の濃いお話をしていただいたりもしました。
 
 
本当にたくさんの方に講師としてご参加頂き、そして
たくさんの方にご受講いただきましたことにこの場をお借りして改めて感謝いたします。
 
そして、
次回の第13回農ビジセミナーは
 
ついに、あの寺坂さんが北海道より農ビジセミナーにやてきます!
直販通販で年商1億売り上げる、お客様と直接つながるダイレクトマーケティングを
誰よりも早く始めて大成功している方です
 
熊本にもたくさんのファンがいてこの時期は講演会で引っ張りだこの人気者です。
 
今回はセミナーではなく個別にアドバイスを受けれるような内容にしようと計画しています。
寺坂さんから直接アドバイスをいただける機会は中々ないと思いますのでこの機会を是非
ご活用下さい!
 
年の瀬のお忙しい時期ですが、今から仕事の段取りを調整してご参加頂ければと思います。
 

農業マーケティング時代到来

いつもご覧いただきありがとうございます
農業パーソナルトレーナの山下です。
 
今回は、農業マーケティングについてです。
 
皆さんマーケティングってなんだかわかりますか?
なんだか難しそうですよね。
 
中には、自分には関係ないって思われている方も多いのではないでしょうか。
 
でも、意外と皆さんにめちゃめちゃ必要な事だったんです。
 
では、「マーケティング」っていったいどういう意味かでしょうか?
 
簡単に言えば「農業マーケティング」とは「農業においての販売手法のこと」
です。
 
ですから、全ての農業者に関係あるのです。
 
農業でこの「マーケティング」が浸透していないのは
これまで農業は「販売」に意識を向けてこなかったからなんです。
 
農業はこれまで「生産業」とされてきたため「販売業」は農協などの
出荷部会や直販所、青果業者さんに委託してきました。
 
ちなみに、卸売市場は販売委託先ではなくオークション会場みたいなものです。
 
ところが、最近では農家が直接青果業者(仕入れ先)へ納品したり、
ダイレクトに末端の消費者の方にお届けしたりする「販売」をするようになって
きました。
 
そこで、これまで「販売」をしてこなかった農業界に「販売」の概念が必要になってきているのです。
販売の話になると必ず聞かれる質問の第1位は
 
「どうやって売ればいいですか?」です。
 
ところが、
この質問が、そもそもの間違いなんです。
 
多くの農家は販売を「売る」って思っています。
 
でも、本当は
農産物は「売る」のではなくて、「買ってもらう」でなければいけません。
 
ちょっとニュアンスが難しいのですが、
 
「売る」は自分から売り込む自分の行為で、
「買ってもらう」は相手が決定する行為です
 
つまり「売る」はセールス、買ってもらうが「マーケティング」って
分類されています。
 
 
ですから、農家が「売るのが難しい」って言っているのは
「セールスが難しい」って言っているのです。
 
 
実は、農家以外でも「売る」、いわいる「セールス」はむっちゃ難しいんです。
昔はセールスマンって言う売込む人がたくさんいましたが、
 
今はセールマンっていなくなったんです。
つまり、売り込む人はいなくなったんです。
 
こんな風に言うと、以外に思われる方も多いかもしれませんが、
 
あなたは最近何か商品を売り込まれたことあります?
コンビニとか、マクドナルドとか、TVコマーシャルとか、
ないですよね。
 
今の時代、売り込む人は単純に「嫌われます」。
 
たまにお年寄りをだまして、高額なモノを売り込んでいるインチキ業者が逮捕されたりしていますが、あれは昭和の商法です。
 
では、今の時代はどうやって販売しているのかというと
 
 
 
売り込むのではなく、
「相手が欲しくなる仕掛け」を作っているのです。
 
そう、
売り込むのではなく、相手が「欲しい!買いたい!」って思うような仕掛けを。
 
この相手が欲しくなるような仕掛けを作って、お客様に買っていただく販売方法を
「マーケティング」って呼ぶのです。
 
それからすれば
 
農業界は間違ったことを言っていませんか?
例えば「おいしいモノを作れば売れる」とか
 
お客様は「おいしければ買ってくれる」なんてそんな単純なモノではありません。
例えば、マクドナルドとモスバーガーはどっちがおいしですか?
別にマックがまずいわけではありませんが、世の中の美味しいものがだけが売れているというのは間違いです。
行列のできるラーメン屋さんよりも本当においしいおラーメン屋さんはたくさんあります。
 
つまり、どれだけ美味しいお店でもお客様に「買ってもらう」「選んでもらう」がなければ
潰れてしまうんです。
 
逆に、味はそこそこでもお客様に「選んでもらう」「買ってもらう」ことができれば
販売は成り立つのです。
 
日本の農業界は最高のモノづくりで切磋琢磨して世界でも最高品質の農産物を作っています。
これからも更にもっといいモノを追求していくでしょう。
 
しかし、これ以上最高級のモノを作ってもその努力に似合う対価が得られるかは疑問です。
別に、品質を高める努力を否定してるのではありません。
 
その品質を“高める努力だけ“に全エネルギーを注ぐのではなく、
「選んでもらう」「買ってもらう」仕掛けづくりにもっとエネルギーを注ぐ方が
農家の所得は上がると思います。
 
そこで、買ってもらう、選んでもらうにはどうすれば良いのか?って話ですが、
 
ここからが、最近、私がセミナー、講演でやっている話なんですが、
「お客様アプリ」をダウンロードしなさいって話になります。
 
つまり、あなたのお客様は誰ですか?ってことです。
 
自分の商品サービスを受け取ってもらう相手、つまりあなたのお客様のことです。
 
これがわからないと、「選んでもらう、買ってもらう」ができませんよね?
 
つまり、「誰に」?です。
 
この「誰に(あなたのお客様)」?を明確化して
 
そのお客様が、どうやったら自分を選んでくれて、自分の商品を買ってもらえるか?
を徹底的に考えるのです。
 
この行為を「マーケティングリサーチ」と言います。
 
お客様が何を求めているかは、買っていただく対象者により全く異なりますよね。
 
例えばお客様によって求められる内容は以下のように異なります。
※農産物(野菜)が求められている要望の主なものです。
百貨店は高級感を
小売量販店は安価、安定、新鮮を
業務中食外食業者は定時定量定価定数定着の5定を
輸出業者は鮮度維持と大量ロットを
給食病院食は品質管理と第三者認証を
直販所は手ごろ感と差別化を
個人顧客は信頼と共感を
農協には均等規格とA品率を
卸売市場には安定出荷とできれば品薄の時の集荷を
などなど。
 
 
いかがですか?
 
ざっと上げただけでも業種業態、ポジション、業界で求められているのが
全く違うことがお分かり頂けたと思います。
 
つまり、
お客様によって求めている内容が違うから、農家側も
自分の農産物を「選んでもらう、買っていただく」ためには
アプローチの仕方(仕掛け)を“お客さまに合わせて”いかなければいけないですよね。
 
 
 
これを知らずに毎日がむしゃらに、一所懸命自分の農産物を磨き続けるだけの
農家さんがいたら是非教えてあげてください。
 
なぜなら、
“誰のため“が、わからないままに自分は「生産業」だから生産だけやっていればいいのだって販売のことを全く考えないで「農業は儲からない」「農業で生活をしていくのは大変だ」って嘆いている農家さんがたくさんいらっしゃるからです。
 
今回のお話をまとめると
1、 思考:農業の販売は売り込むのではなく選んでいただく、買っていただく
2、 手法:お客様は誰か?(お客様アプリを自分の頭にダウンロード)
3、 調査:お客様に選んでいただく、買っていただくにはどうすればよいか
4、 実行:お客様に選んで頂き買っていただく仕掛けを作る
5、 重要:仕掛けはお客様によって異なる
以上、今回は「日本の農業はマーケティング時代に突入した」
というお話でした。
 
詳しくはこのマーケティング動画をyoutubeにup予定です。
農テラスチャンネルをチェックしてみてください
 
また、農業のマーケティングについてもっと学びたいって方がいらっしゃいましたら
農テラスが開催しています「農業ビジネススクール」にてお客様に合わせた
「確実にマーケティングで利益を上げる」方法を具体的に教えています。
 
詳しくはコチラをご覧ください
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内容は、農テラス感謝祭!情報交流パーティー!
 
県内外の新規農業者、若手農業者、農業ビジネススクール受講生の方々に
異業種の専門家をお呼びして他では聞けないとっておきの情報を提供していただきます!
 
さらい、セミナー形式ではなく、軽食、飲み物など取りながらのパーティー形式で行います
堅苦しい異業種交流会ではなく、気軽なパーティにしたいと思っています。
是非、お知り合いの方をお誘い合わせの上、ご参加ください(^^♪
《参加予定の専門プレゼンター》
例)経営コンサルタント、税理士、社労士、webデザイン、
マーケティング、ファイナンシャルプランナー、メディア、
報道、青果業者、仕入れ業者、求人募集、営業マンなど・・・
 
詳しくはコチラ
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第12回農ビジセミナー 農テラス感謝祭 異業種交流パーティ
 
日時:11月23日(土)13:30~16:30
 
会場:農テラスセミナールーム
住所:熊本県合志市御代志高良木499-3 フレッシュダイレクト選果場2階
 
定員:30名
 
会費:3000円
 
お申込みはコチラから
https://notera-seminar.com/inq

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